【新型コロナ】河野大臣「ワクチン供給、自治体の希望に沿えない」

 河野太郎ワクチン接種担当大臣は2日の閣議後定例会見で、7月後半からのワクチン供給量について、自治体の希望が殺到しており、希望に添えないと発言し「在庫を活用して接種ペースを最適化してほしい」と呼びかけた。

7月からの3ヵ月間はモデルナ製含め1日100万回接種前後か

 会見で河野大臣は、今後の国から自治体へのワクチンの供給量について、ファイザー製については7月後半より「全国1日約83万回分の供給ペースになる」と述べた。主に大規模接種、職域接種に使われるモデルナ製については確実なデータがないことから明言を避けたが、この分を足し上げても1日100万回前後になるとみられる。

 これについて大臣は「申し訳ないが自治体の希望には添えない。希望量が供給量の3倍にのぼっている。桁違いに在庫が積み上がっている自治体もみられるので、在庫自体を否定はしないが活用して接種ペースを最適化してほしい」と述べた。政府が目標とする「11月までに希望者全員への接種実現」には支障は出ないという考えも示した。

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