【奈良の難読地名】畝傍、斑鳩、洞川・・・いくつ読めますか?

日本各地には、なかなか読めない難しい地名が多数存在します。地域の言葉や歴史に由来しているものなど、さまざまですが、中には県外の人はもちろん、地元の人でもわからないというものも。今回は奈良県の難読地名を紹介します。あなたはいくつ読めますか?

畝傍

「うねび」

橿原市にある地名です。畝傍山は万葉集にも登場し、中大兄皇子が詠んだ和歌「香久山は 畝傍ををしと 耳梨と~」はあまりにも有名です。この和歌に登場する香久山・畝傍山・耳成山は大和三山と呼ばれ、奈良時代の人々が目にした同じ場所に今もなお佇み続けています。

斑鳩

「いかるが」

斑鳩町は聖徳太子とゆかりが深く、太子が飛鳥から斑鳩宮に移った後、亡き父・用明天皇のために法隆寺を建立しました。法隆寺は世界最古の木造建造物で別名・斑鳩寺とも呼ばれ、法起寺と共に「法隆寺地域の仏教建造物」として、日本で初めての世界文化遺産に登録されました。

洞川

「どろがわ」

奈良県南部の吉野郡天川村にある地名です。標高約820メートルの高地にある温泉郷で、旅館や土産店などが軒を連ねています。修験の場・大峯山へ向かうルートにあたり、平安時代には菅原道真や藤原道長、西行法師などもこの地を通ったといいます。

榛原赤埴

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「はいばらあかばね」

宇陀市にある地名。嘉祥3年(850年)、空海の高弟・堅恵が創建したといわれる佛隆寺があります。「女人禁制」の高野山に対し、女性の参拝を受け入れ、古くから「女人高野」と呼ばれる室生寺の南門に位置しており、室生寺の宿坊または住職の隠居寺として重要な役目があったそうです。門前の樹齢900年の山桜が有名です。

當麻

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「たいま」

葛城市にある地名で、7世紀に創建された當麻寺があります。當麻寺は極楽の世界を描きだした縦横・約4メートルもの大きさの国宝「當麻曼荼羅」が伝えられた寺院。當麻寺では室町時代の複製品で重要文化財の「文亀曼荼羅」がご本尊として納められています。

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