【MLB】大谷一問一答 球宴ファン投票選出に感慨「目指すべき場所」 投手登板は「言われたら」

会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

オールスターのリアル二刀流に闘志「言われたところで精一杯頑張りたいなと思います」

エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、オールスター戦ファン投票のア・リーグ指名打者部門で初選出されたことを受け、本拠地のオリオールズ戦前に会見を開いた。野手が対象となるファン投票での出場は日本勢ではイチロー、松井秀喜、福留孝介に続き4人目となる。

――ファン投票で選出された。知名度が上がったと実感するか。
「声援をもらうことは多くなったなと個人的に思っています。気分良く打席に入れるかなと思うので、そういう声援は嬉しいかなと思います」

――DH先発は決まっているが、投手としても出たいか。決められる状況なら。
「決められる状況がないので。今までないですし。選手はいい意味でも悪い意味でも駒だと思っている。言われたところで精一杯頑張りたいなと思います」

――先発野手で選ばれた。オールスターに出ることはアメリカに来た時に位置づけは。
「位置づけ? もちろんチームが勝つことが一番の目標なので、それに付随して、自分がいい成績を残せれば必ず通る道なのかなと思うので。もちろん高い目標ではあると思いますし、野球選手にとってやっぱり目指すべき場所なのかなと思うので。すごく光栄なことかなと思います」

――キャッシュ監督と話し合ったか。
「今のところはないですね。僕が直接取ることはないと思いますし、マドン監督とうちのチームの方針もあると思うので。そこは完全に任せています」

――ファン投票に投票したことはあるか。
「投票したことはないですね。見たことはもちろんあります」

――今季は28本塁打を打っている。ビックリした本塁打はあったか。
「高めのボール球を打ったのは本来打つべきボールではない。完全に反応で打った打席。ああいうのは自分でもビックリするかなと思います」

――前回登板は短く終わった。次回登板は早まるか。
「まだ直接は話していないので。まだどうなるか分からないです。もともと決まっていたわけではないので、早まるとか早まらないかは分からない。話さないので分からないかなと思います」

初の月間MVP受賞「ここからもう1回、仕切り直してもう半分、シーズンの半分頑張りたい」

――ア・リーグを指揮するレイズのキャッシュ監督は大谷本人次第と言っていた。投打同時出場へ障壁はあるか。
「出来ないと思うことはないですね。ただ、DHの選出なので、そこで投げることが適切なのかは分からないですし。僕から他の監督に何か言うことはないですし、もちろん投げてほしいと言われれば投げると思いますけど、僕から何か言うことはないかなと思います」

――6月は月間MVP。この1か月は何が良かったか。
「6月上旬もそこまで本塁打も出ていなかったですし。もちろん良い状態ではないという感じだったんですけど、徐々に徐々に上がっていったのが後半だったので。たまたま、そういう月のあたりだったのかなという感じではあるかなとは思うので。ここからもう1回、仕切り直してもう半分、シーズンの半分頑張りたいなと思います」

――オールスターに出たいと思う1番の理由は。
「出たくないと思う理由がないので。もちろん選ばれて出るという選択肢しかないくらい光栄なことだと思っています」

――本塁打王争いをしている。目指していくか。
「ターゲットになるならないはないですけど、もちろん積み重ねてそうなれば一番いいと思います。高い目標にしていますし。ただ、まだ20後半(28本塁打)なので。本塁打王争いになってくれば40本、50本打たないといけないですし、まだ30本にもいっていないですし、1本1本の積み重ねかなと思います」

――ファンは一番何を期待して投票したと解釈しているか。
「僕はファンではないのでそこはちょっと計りかねるところはあるんですけども。もちろん一番は残っている成績というか数字、やっぱり単純に判断しているのが大きいのかなと思いますし。そこでDHの枠として、誰が1番いいのかなと思った時に、1番最初に見るのは数字の部分なので。1番はそこじゃないかなとは思っています。プラスしてやっぱり投げたりとか色々な起用法として面白みもあるのかなと思う。そういうところがプラスしている部分ももちろんあるのかなと思っています」

――オールスターで選手として探したいもの、求めたいもの。
「プレーヤーとして必ずプラスになると思う。試合もそうですし、色々な選手とコミュニケーションをとって。トップの選手たちが集まってくるので、どういう選手なのか観察することもできると思いますし。実際にゲームの中でトップ選手たちのプレーを見る機会があると思うので。必ずプラスになると思っています」

――オールスター戦で覚えている試合は。
「やっぱりイチローさんの出てる試合かなとは思いますね。まあそこメインでみんな見ていたと思いますし。数多く映る場面が多かったので。ちょうど野球やっぱり1番楽しい時期だったと思いますし見ていたかなと思います」

――イチローさんは2007年にオールスターMVPに選ばれた。出るからには目指すか。
「結果もそうですし、まずは雰囲気をしっかりと楽しんでプレーしたいと思っています」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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