えちごトキめき鉄道(上越市東町、鳥塚亮社長)は4日、国鉄急行形電車の455系と413系による「観光急行」を運行開始する。製造から50年以上を経た昔ながらの車両で、〝昭和の急行列車〟を気軽に体験できる。
今年3月までJR七尾線(石川県)で使用されていた455系と413系を購入し、車体を旧国鉄時代のピンク系、ベージュ系の2色に塗り直すなどして往年の姿をよみがえらせた。
3両編成で、「急行1~4号」として同社管内を運行。車内でのワゴン販売や観光案内放送、見どころでの徐行運転を行う。
運行日は原則として土日祝日で、当面は全車自由席。乗車券の他に急行券(大人500円、子ども250円)が必要で、直江津駅と糸魚川駅の窓口では旧国鉄時代をほうふつさせる硬券、車内では車急式補充券で販売する。
同社が6月28日に発売した「ホリデーツアーパス」は、観光急行での旅にお勧め。土休日に同社全線の普通・快速・特急・観光急行の普通車自由席が1日乗り降り自由になる。価格は大人3000円、子ども1500円。有人駅の窓口で販売している。
記念乗車券と急行券発売
同社は4日から、「観光急行」の運行開始を記念した乗車券、急行券を販売する。全4種で、同車両の甲種輸送や車両整備、試運転時の写真を掲載したデザイン。
価格は記念乗車券が各900円、記念急行券が各500円。セット販売ではない。
発行数は各3000枚で、なくなり次第販売終了。妙高高原、新井、上越妙高、高田、直江津、糸魚川の各駅と同社公式ショップで取り扱う。