大村ボートでSG最高峰「賞金王決定戦」 来年12月、初の地方都市開催

 ボートレース界最高峰のレースSG競走の中で最も格式のある「グランプリ(賞金王決定戦)」が来年12月、長崎県大村市玖島1丁目の大村ボートレース場で開かれることが2日、同場への取材で分かった。地方都市で開催されるのは初めてという。
 同場によると、獲得賞金上位18人のレーサーが出場し、200億円以上の売り上げが見込まれる。優勝賞金も最高額の1億円で「ボートレーサーなら誰もが憧れる夢の舞台」(同場)。
 1986年の開始以来、住之江(大阪)や平和島(東京)、戸田(埼玉)、福岡の都市部4場でのみ開催されていた。
 大村ボートレース場でのSG開催は4年連続9回目。2020年度の同場売上額は過去最高の1591億円で、全国24レース場の中で1位。同決定戦開催は、売り上げやレース運営、施設設備の充実が評価されたとみられる。
 市競艇企業局の馬場宏幸局長は「開設70周年と市制施行80周年という節目の年に最高峰のレースを開催でき、本当にうれしく思う。成功に向け、職員が一丸となって頑張りたい」と述べた。

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