車中泊の換気ってどうするべき? 空気清浄機や扇風機など役立つおすすめグッズも紹介

車中泊のときに、湿気やにおいが残っているなと感じたことはありませんか?車は密閉度が高い空間なので、換気をしないと車内に空気がこもりがちに。今回は、筆者が車中泊をするときに使用している、おすすめのグッズを紹介します。効率的な換気の方法も紹介しているので、車中泊の換気で悩んでいる人は必見ですよ!

そもそも車中泊で換気は必要? 換気をしないことによる弊害とは

車中泊を快適に過ごすために、換気は重要なポイントです。

まずは車中泊での換気の重要性を知るために、換気をしないことで起こる弊害をご紹介します。

寝具や衣類からの生活臭が残る

筆者撮影

車中泊で換気をしないことの1番の弊害は、生活臭が残りやすいことです。

車は密閉度が高く、狭い空間なので、1~2泊程度の車中泊でも生活臭が漂います。

特に寝袋やマットレスなどの寝具や、インナーなどの衣類からの生活臭は非常に気になるもの。

筆者が初めて車中泊で連泊をしたときは、こまめに換気をしていたつもりでしたが、車外から帰ってきたときには生活臭を感じたことがあります。

快適に車中泊をするために、生活臭対策として換気は必須です。

▼連泊車中泊を計画中の人はこちらの記事もチェック!

食べ物やゴミのにおいが残る

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生活臭と近いですが、換気をしないことで、食べ物のにおいも残りやすいです。

特に車内で料理をする場合、料理中のにおいが壁や天井に残ってしまう場合も。

また、食材が入っていた容器や包み紙など、食後に出るゴミもにおいの元です。

キャンプ場やRVパークであればすぐにゴミを処分できますが、それ以外の場所では、しばらくの間、車内にゴミを置いておかなければいけないこともあります。

車内にゴミを置かなければいけないときは、ゴミを袋にまとめてしっかりと密閉しつつ、換気もして食べ物のにおいが残らないように工夫しましょう。

暑い空気や湿気がこもる

筆者撮影

においだけでなく、車内には暑さや湿気もこもりやすいです。

特に梅雨や夏場は、暑さと湿気がまとわりつき、なかなか眠りにつけないことも。

車中泊ではしっかりと換気をして、少しでも暑さや湿気をやわらげる必要があります。

DIYできなくても大丈夫! 筆者が愛用している車中泊の換気グッズをご紹介

ここからは、筆者が愛用している、車中泊での換気グッズをご紹介。

SNSでは手作りの車用換気扇が紹介されていることが多いですが、筆者はDIYが苦手なので、文明の利器に頼りました(笑)。DIYが苦手な人もそうでない人も、ぜひ参考にしてみてください!

車中泊の換気グッズ【1】扇風機またはサーキュレーター

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車中泊の換気グッズの1つ目は、扇風機・サーキュレーターです。

扇風機とサーキュレーターはほとんど同じもののように感じますが、厳密にいうと、以下のように目的が異なっています。

  • 扇風機は「人が涼をとるための風を起こす」もの
  • サーキュレーターは「空気を循環させる風を起こす」もの

一般的には、人があたることを目的とした扇風機の風のほうがやわらかく、循環を目的としたサーキュレーターの風のほうが強いです。

停まっている車の場合、窓を開けていても案外風は入ってこないもの。そのため、効率よく換気をするためには、扇風機やサーキュレーターを使って、車内の空気を動かす必要があります。

車内の換気を主な目的とする場合、サーキュレーターの強い風を使って、しっかりと空気を動かすのがおすすめです。

ただ、バンなどの大きな車でない限り、扇風機のやわらかい風でもある程度は換気をすることができます。

また、真夏に車中泊をするとき、暑さをやわらげるために直接風にあたりたい場合は、扇風機を選ぶようにしましょう。

最近は、扇風機としてもサーキュレーターとしても使用できるものが増えているので、どちらか迷った場合は兼用のものを選ぶのも◎。

ご自身の用途に合ったものを選んでくださいね。

車中泊の換気グッズ【2】車用網戸

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車中泊の換気グッズ2つ目は、車用網戸です。

換気をするには車の窓を開ける必要がありますが、夏場であれば虫が入ってきて不快な思いをしてしまうことも。

そんなアクシデントを避けるためにも、車用網戸を持っておくことをおすすめします。

車用網戸は、車内から取り付けるものや、車のドアにかぶせるタイプのものがあります。

また、車種専用の網戸やスライドドア用、ドアのサイズごとに分けられているものなど、種類はさまざま。

どちらのタイプでも取り付けは簡単なものが多いので、ご自身の車種やサイズを確認して選んでくださいね。

車中泊の換気グッズ【3】車載用空気清浄機

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車中泊の換気グッズ3つ目は、車載用空気清浄機です。

最近の車載用空気清浄機は、においの除去効果が高いものが多く、食べ物臭や生活臭をしっかりと取り除いてくれます。

ポータブル電源や携帯充電気などとあわせて使うことで、寝ている間にも使用が可能に。そのため、車中泊のにおい対策にはピッタリです。

また、車載用空気清浄機はコンパクトなものが多く、車のドリンクホルダーに収まるサイズのものも。

かさばらず置き場所に困らないので、キャンプのときにはテント内に持ち込むことも可能です。

▼筆者おすすめの車載用空気清浄機 シャープ『IG-MX15』のレビュー記事もチェック!

車中泊の換気グッズ【4】ポータブル電源

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直接換気を行うグッズではありませんが、ポータブル電源も持っておくと便利なグッズです。

ここまで紹介した扇風機やサーキュレーター、車載用空気清浄機は、電源を必要とします。

扇風機やサーキュレーターはバッテリー内蔵のものもありますが、連泊や一晩中使いたいときには、途中で電源が切れてしまう可能性が考えられます。

また、車載用空気清浄機は、車のシガーソケットから電源をとるタイプが多く、エンジンを切っているときには使えません。

そのため、ポータブル電源を用意して、いつでも換気グッズを使える状態にしておくことをおすすめします!

▼筆者おすすめのポータブル電源 Jackery(ジャクリ)『ポータブル電源700』のレビューもチェック!

車中泊での換気方法を具体的に解説! 扇風機やサーキュレーターを使って快適な空間を作ろう

ここからは扇風機やサーキュレーターを使った、具体的な換気方法をお伝えします。

停まっている車は、窓を開けているだけだと思ったより風が入ってこないもの。扇風機やサーキュレーターを活用して、少しでも快適な車内空間を作りましょう!

車中泊での換気方法【1】窓を開けている場合

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まずは窓を開けた状態での換気についてです。

外が無風の場合、窓を開けていてもあまり風が入らず、思ったように換気ができないことがあります。そんなときは、開けた窓に向けて風を送りましょう。

窓に向けて風を送ることで、車内にこもった空気が外へ出され、外の空気をスムーズに取り入れることができます。

このとき、風を送っている窓とは反対側の窓も開けておくと、外の空気を取り入れやすいですよ。

車内で料理をするときや、空気を素早く入れ替えたいときにおすすめの方法です。

車中泊での換気方法【2】窓を開けられない場合

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窓を閉めた状態でも、扇風機やサーキュレーターは効果を発揮してくれます。

この方法は、においを除去する効果は低いですが、車内の空気を循環させたいときにおすすめ。特に雨の日や、車の出入りが多く音が気になる場所など、窓を開けられない状況での車中泊で効果を発揮します。

方法は、扇風機やサーキュレーターを車内の隅に置き、対角の天井の角に向けて風を送ります。

このように配置することで、窓を閉めた状態でも、車内の空気が循環され快適に過ごすことができます。

湿気が多い日や暑い日には、空気の循環があるだけで快適さが変わるので、ぜひ試してみてくださいね。

車中泊での換気方法【3】キャンプをしている間はバックドアを開けても◎

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日中にキャンプをする場合は、バックドアを開けてしっかりと換気をしておきましょう。

バックドアは車のドアの中で一番大きい開口部です。そのため、バックドアを開けておけば、多くの風を車内に取り込めます。

連泊でたまったにおいも、一気にスッキリさせることができますよ。

ただし、バックドアを開けて長時間換気をするときは、キャンプ場や河原など、レジャーを楽しめる場所で行うようにしましょう。

道の駅やサービスエリアなどは、あくまでも休憩のための駐車スペースです。駐車スペースに椅子やテーブルを広げて休憩をするのはマナー違反なので、絶対にやめましょう。

【車中泊での換気番外編】運転中の換気にも注意が必要! 内気循環・外気誘導の使い分けを詳しく解説

ここでは番外編と称して、運転中の換気についてもご紹介します。

あまり意識したことがない人もいるかもしれませんが、運転中にもこまめな換気が推奨されています。内気循環と外気誘導の使い分けに触れながら、運転中の換気方法をご紹介していきます。

運転中の内気循環と外気導入の使い分け

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ほとんどの車についている「内気循環」と「外気誘導」の切り替えボタン。

実は、ほとんどの車の説明書には「通常は外気誘導でご利用ください」と書かれているのだそう。

ちなみに、内気循環は「屋外の空気を取り入れず、室内で空調風の循環を行うモード」のこと。外気誘導は「屋外の空気を取り入れ換気を行うモード」のことを指します。

外気誘導が推奨されている理由は、内気循環で長時間利用すると、車内の二酸化炭素濃度が上昇してしまうからです。

JAFの実験によると、市街地を内気循環と外気誘導で走った車をそれぞれ比較したところ、外気誘導に比べ、内気循環の二酸化炭素濃度は約5.5倍に。

さらに、内気循環の車の二酸化炭素濃度は、疲労感の増加や注意力の低下が現れるとされている二酸化炭素濃度の、2倍以上を記録したこともわかっています。

安全運転のためには、外気誘導を利用して、車内の二酸化炭素濃度が上がりすぎないよう注意が必要です。

ただし、トンネル内は排気ガスがたまっていることが多く、外気誘導にしていると二酸化炭素や一酸化炭素の濃度が一時的に高まってしまうとのこと。

また、夏や冬など、車内と外気の気温差が大きい場合、外気誘導ではエアコン効率が悪くなることも。

そのため、トンネル内の走行や、エアコンで車内の温度を素早く変えたいときは内気循環、それ以外の場合は外気誘導といった使い分けがおすすめです。

外気誘導で屋外のにおいが気になる場合

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「外気誘導にすると、排気ガスのにおいや花粉が気になる」という人も少なくないはず。何を隠そう、筆者もその1人でした。

そんな人には、前述した車載用空気清浄機がおすすめです。

車載用空気清浄機を使用すれば、ある程度のにおいであれば素早く除去してくれるので、外気誘導にしておいても快適に過ごせます。

また、花粉にも対応している車載用空気清浄機を選べば、花粉の時期でも安心です。

車中泊でも換気は必須! グッズを駆使して車内においや湿気対策を万全に

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今回は車中泊の換気についてお伝えしました。

快適な車中泊を過ごすためには、寝袋やランタンなどのキャンプグッズだけでなく、換気も重要な要素です。

今回の記事を参考に、換気をしっかりして、快適な車中泊を楽しんでくださいね!

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