れいわ・山本太郎代表「数十万単位でザルの水際を乗り越え東京に集結…五輪は中止しかない」

れいわ新選組の山本太郎代表

れいわ新選組の山本太郎代表(46)が3日、JR西荻窪駅前で、都議選(4日投開票)の杉並区選挙区から立候補している山名かなこ氏の応援演説を行い、迫る東京五輪・パラリンピックについて、「都民の命が奪われる」と開催中止を改めて訴えた。

山本氏は「五輪を強行開催で引き換えになるのは都民の命、健康です。もう一つ、医療従事者の命と健康も。今年1、2月に感染が拡大した時に東京の医療はどうなったのか思い出してもらいたい。病院の受け入れ先がなくなり、救急車がたらい回しになった。(選手・関係者が)海外から数十万人単位でザルの水際を乗り越えて東京に集結し、国内でも数百万人単位で移動が始まる。感染が拡大する以外はありません」と危機感を募らせた。

さらに山本氏は「遅かれ早かれ、緊急事態はやってきます。もうお願いだけでは持ちません。1人10万円の給付金をセットにしていく。東京都にはそれだけの力がある」と緊急事態宣言を出すからには、しっかりとした補償をつけるべきと力説した。

今回の都議選にれいわは3人の候補者を擁立している。山本氏はゲリラ遊説で、各候補者の応援周りに奔走している。

聴衆との写真撮影の際にはSNSでの拡散をお願いすると同時に「必ずしも私たちに肯定的な意見でなくても結構です。笑うような内容でも大歓迎です。政治について、モノ申せない世の中になったら、社会は変えようがない。アナタが発信することで政治に簡単に言っていい、という空気を広めてもらいたい」と訴えた。

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