安倍前首相「反日的な人が五輪反対」に怒りの声続出 今後は “トランプ化” 指摘する声も

すっかり体調も良くなった安倍晋三氏

安倍晋三前首相(66)の「反日的な人が五輪開催に強く反対している」発言が波紋を広げている。

安倍前首相は発売中の月刊誌「Hanada」で櫻井よしこ氏と対談し、東京オリンピック・パラリンピックについて「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」とコメントしている。

この安倍前首相の反日発言に対し、SNS上でコメントが殺到。日本共産党の志位和夫委員長は「自分に反対するものを『反日』とレッテルを貼る。こういう貧しくも愚かな発言を、一国の総理までつとめたものがしてはならない」と糾弾。

作家の平野啓一郎氏は「こういう人物が前首相で、10年がかりで日本をぶち壊し、あわよくばもう一度と考えている現実を直視すべき。『非常に自己愛が強いので、批判されることに耐えられない』とは、自分のことではなく枝野氏の分析らしい。失笑。」と皮肉った。

国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏は「政治家としては後戻りできなくなる発信。そのリスクは織り込み済みだとすると今後は『トランプ化』に振り切れる予兆」とアメリカのトランプ前大統領にダブらせた。

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は「自身と異なる見解の人々を『反日的ではないかと批判されている人たち』と乱暴に形容する人物が『日本人同士の絆を確かめ合う』ことなど不可能でしょう。このような対人姿勢で確かめ合えるのは同質的な価値観を有する人との絆だけです」とコメントを寄せた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社