かっぱグッズで都城元気に 市民グループが起業

「ガグレ」が開発したハーブ塩やポン酢を紹介するPR担当の坂元友樹さん(右)

 都城市や三股町に残るかっぱ伝説にちなんだ関連グッズを開発・販売する企業「ガグレ」(都城市、東一穂(かずほ)社長、6人)が注目を集めている。市民グループの活動が高じて2月に起業したばかりだが、「商品開発を通じて新型コロナ禍で停滞する地域経済を元気にしたい」と意欲に満ちている。
 ガグレは地元の方言でかっぱの意味。「カッパの住みやすいまちづくり」を目指して昨年8月からごみ拾いなどのボランティア活動をしてきた市民グループ「kappa82」のメンバーが今年2月に立ち上げた。
 かっぱがデザインされたTシャツや地元企業とタイアップしたポン酢などを開発・販売してきた。だが、「地域外への魅力発信やブランド強化には法人化が必要」と起業を決めた。東社長が美容室を経営するほか、6人とも花店、カフェ・雑貨店代表などを兼務。得意分野を持ち寄ることも強みにしたい考えだ。
 注目の商品は「かっぱの塩」。市内の畑やハウスで栽培されたハーブを乾燥させ、道の駅「北浦」のブランド塩「月の塩」とブレンドする。「バジル」や「ローズマリー」など5種類を展開。各540円で、オンラインショップや一部店舗で販売している。
 PR担当でレストラン経営の坂元友樹(ともき)さんは「自分たちの活動を通して市内外に魅力を発信したい」と話している。ガグレ(電話)0986(77)8097。

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