大日本印刷など4社、オンライン授業を一元管理する「オンラインアカデミー」の提供を開始

大日本印刷株式会社(DNP)、丸善雄松堂株式会社、セカンドアカデミー株式会社、日本ユニシス株式会社の4社は共同で、大学においてオンラインで行われる授業や社会人向け公開講座等を一元的に管理できるサービス「オンラインアカデミー」を開発し、提供を開始した。

大学では、コロナ禍の感染防止対策として、対面型の授業ではなく、オンライン会議システムを活用した遠隔授業が増えている。しかし、遠隔授業は大学の授業管理とシームレスに接続していないため、円滑な授業運営や長期的な学生の学習管理を実施する上で3つの課題があった。

1つ目の課題は、授業運営における受講者への情報提供において、会議システムのアクセス先の連絡や教材データの送付など、教職員による個別の作業負荷が大きく、通知の誤りや情報取得に混乱が生じること。2つ目は、会議システムを使った遠隔授業は教職員のICTスキルに依存する部分が大きく、講義内容・使用教材等の準備や質疑応答へのフォローが十分にできないといった、授業の質的な不安定さ。3つ目は、出欠状況から学習進捗度の管理に至るまで、オンライン会議システム上での実際のやり取りをアナログな手段で確認しており、学習状況の把握を正確に行えていないこと。

こうした課題に対して4社は、全国の社会人向け公開講座を管理するセカンドアカデミー社のサービスを活用し、大学の複数のオンライン授業・講座を一元的に管理でき、必要な情報を配信できるサービス「オンラインアカデミー」を開発し、提供を開始した。サービス提供金額(例)は、大学のオンライン講座を年間100コマ実施する場合、初期導入費用20万円程度、年間運用費用50万円程度(月額利用料及び開講手数料)。

今後は、正規課程や通信教育、社会人向け公開講座等でスムーズな遠隔授業を実現したい大学や団体に向けて「オンラインアカデミー」を提供していく。また、DNPが西日本電信電話株式会社、東日本電信電話株式会社と共同で進めている電子書籍サービスおよび教科書・教材サービスとも連動することで同サービス上での電子教科書・教材の利用を可能にしていくなど、関連するサービスで2025年度に20億円の売上を目指す。

参考:【大日本印刷株式会社】大日本印刷 丸善雄松堂 セカンドアカデミー 日本ユニシス オンライン授業を一元管理する大学向けサービス「オンラインアカデミー」の提供を開始

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