ママ友で沖縄そばを開発!子どものリクエストでゴーヤー、月桃麺 給食導入目指す

 【沖縄】沖縄市の「ママ友」2人が、同級生である子ども2人の意見を取り入れ、地元の製麺所の助けを借りてゴーヤーや月桃を使った沖縄そばを開発した。完成した麺を6月30日、子ども食堂を開設している沖縄市安慶田自治会に寄贈した。開発した宮城杏奈さん(37)と山内聖美さん(31)は「沖縄にはハンダマなどの島野菜もあるが、若い人はあまり食べない。食育にも活用してほしい」と話し、給食への導入なども目指している。

 宮城さんの娘らむねさん(8)と山内さんの息子盛聖さん(8)=共に沖縄市立山内小2年=を交えて月桃茶づくりなどをして遊んでいた際に、子どもたちが「月桃そばを作ってみたい」と発案したことが開発のきっかけ。アイデアを実現するため、市久保田の知念製麺所に相談すると、製麺所が快諾した。
 約1カ月をかけて食感や味などを調整し、「納得のいく」麺が完成したという。麺は1食80円(130グラム)程度の卸値で商品化もできるといい、2人は商品化も目指し、今後販売で協力できる人も募るという。
 安慶田自治会は毎週木曜に公民館で子ども食堂を開き、狩俣伸悟会長らが区民の協力も得ながら手作りの軽食を約50人の子どもたちに提供している。そばの寄贈を受けた狩俣会長は「子どもたちの反応を見るのが楽しみ」と話した。
 (島袋良太)

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