【DDT】竹下幸之介が2年ぶりKOD制覇 8・21川崎でKO―D王者秋山に挑戦へ

KODを制した竹下幸之介(左から2人目)

DDTのシングルトーナメント「KING OF DDT 2021」は4日の後楽園ホール大会で最終日を迎え、竹下幸之介(26)が火野裕士(36)との決勝戦を制し2年ぶり2度目の優勝を果たした。

竹下は佐々木大輔(35)を、火野は樋口和貞(32)をそれぞれ準決勝で破って迎えた決勝戦。強烈なラリアートを浴びるなどパワーファイトに苦戦を強いられた竹下は、火野のFucking BOMBをウラカン・ラナで切り返しザーヒー(膝蹴り)で反撃に出る。さらにジャーマンスープレックスホールドを決めたが、これをカウント2で返されるとパワーボムで投げ捨てられてしまった。

それでも強烈なエルボーの連打からラリアートで再び攻勢に。火野のラリアートをキャッチすると、そのまま背後に回ってクロスアーム式ジャーマンがさく裂。激闘に終止符を打った。

トーナメント覇者となった竹下は「もう何も臆することはありません。堂々と、胸を張って、自信を持って秋山準の前に立ちたいと思います。しばらくKO―D無差別戦線からは遠ざかっていましたけど、久しぶりにDDTの頂点を狙っていきたいと思います」と豪語。「文句なしだと思うので。火野さんに勝ってるし。8・21富士通スタジアム川崎、僕がメインイベント立ちますよ」と、真夏のビッグマッチでの挑戦へ闘志を燃やした。

現KO―D王者の秋山には昨年11月大田区大会、翌12月のD王グランプリ決勝戦で連敗。19年11月にKO―D王座を失って以降はスランプ状態にある竹下だったが「団体のエースとして、プロレス界の未来として、懐が大きく戦いたいなと。スケールの大きいプロレスラーになりたいという心構え、気持ちで今回のトーナメントに立った。それが自分のなかでできた上で優勝したので、非常に満足のいく結果です」と胸を張った。完全復活を遂げた若きエースが、最高峰ベルトを取り戻す。

© 株式会社東京スポーツ新聞社