【8社比較】格安携帯どこがいいの?大手キャリア新プランから格安SIMまで

大手キャリアの格安プラン、格安スマホ(SIM)特徴・料金・格安・注意点は?

「日本の携帯代は高い」と聞いたことのある人もいるでしょう。それもそのはず、携帯大手3社(※1)の平均月額料金は8,312円(※2)。

月50ドル前後が相場とされる欧米圏にくらべるとやや高めの設定でした。しかし、そんな日本の携帯電話業界にも変化の波が訪れました。

スマホの低料金プランが続々登場

2021年春、携帯大手3社からオンライン申込専用の新料金プランが登場したのです。月額料金は3,000円程といままでの携帯料金にくらべ格段に安くなり、乗り換えを検討する人が増えています。

一方、近年では格安スマホ(SIM)のほかに、大手キャリアに次ぐ大規模回線をもつ「楽天モバイル」や、大手キャリアのサブブランド格安SIM 「Y!mobile」などの人気も高まっています。

この記事では、楽天モバイルと大手キャリアの格安プラン、サブブランド、格安スマホ(SIM)、それぞれの特徴や料金、契約時の注意点について紹介します。

目次

【楽天モバイル、格安プラン、格安SIM 、サブブランド】違いをざっくり紹介

低価格の携帯電話には大きく分けて4つの種類があります。下の表はそれらをまとめたものです。

自社回線で低価格のサービスを提供する「楽天モバイル」、大手キャリアの格安プラン、大手キャリアがサブブランドとして展開する格安SIMサービス、大手キャリアから回線をレンタルして通信サービスを提供するMVMO(通称・格安SIM)です。
それぞれの特徴をこれから紹介します。

※記事中の料金はすべて税込です。

自社回線なのに低価格!楽天モバイルの特徴と料金

楽天モバイルは「月額3,278円でデータ容量無制限」がセールスポイントの格安スマホキャリアです。

ほかの格安プランや格安SIMとの違いは、楽天回線という自社回線を使っていること。このため、楽天回線エリア内では高速回線を無制限で利用できるというメリットがあります。楽天回線が開通していない地域ではパートナー回線であるau回線を月5GBまで利用可能です。

プランは月額3,278円の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」のみ。シンプルでわかりやすいのも人気の理由です。契約期間の縛りはなく、違約金も発生しません。全国に店舗があり、申し込みや契約中にサポートしてもらえるもの安心です。

新規契約で3ヶ月間月額料金無料」「端末購入で最大25,000ポイントのポイント還元」「楽天市場ポイントアッププログラム」などお得なキャンペーンも実施中!

データ容量無制限で利用したい方や、楽天ポイントを貯めたい方にとくにオススメですよ!

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大手キャリアの格安プラン(ahamo・povo・linemo)の特徴

大手キャリアの格安プランの一番の特徴はなんといっても"安さ"ですが、そのほかにも通常プランとは異なる点がいくつかあります。申し込み前に知っておきたい格安プランの特徴を見ていきます。

下は大手キャリア(通常プラン)と格安プランの違いをまとめた表です。

まず、格安プランにはNTT docomoの「ahamo(アハモ)」、auの「povo(ポヴォ)」、softbankの「linemo(ラインモ)」の3つがあります。

これらは大手キャリアのオンライン専用の「新ブランド」として登場したもの。大手キャリアを「ユニクロ」だとすると、格安プランはユニクロの廉価版「ジーユー」のようなもの、と理解するとよいでしょう。

料金の次に気になるのが通信の質ではないでしょうか。格安プランは大手キャリアの回線を使っているため、速度の違いはほとんどないとされています。

格安プランはオンライン専用で店舗はありません。申し込みや各種手続きはすべてオンラインで行います。

料金プランは3つの新ブランドともに20GBで3,000円ほどのプランひとつだけ。通話料などはオプションで調整できるようになっています。複数のプランから料金を選べる大手キャリアと対照的です。

大手キャリアではiPhoneやAndroidなどのOSだけでなく、機種も複数から選べます。しかし、格安プランでは端末を販売していなかったり、販売していたとしても選べる機種が限定的だったりします。

注意しておかなければならないのがキャリアメールです。大手キャリアではメールアドレス(〜@docomo.ne.jpなど)が発行されますが、格安プランでは発行されません。

格安プランでは、ウェブメールやlineなどのコミュニケーションツールを使わなければならない点に気をつけましょう。

【3社を比較】大手キャリアの格安プランのプラン・料金

では、大手キャリアの格安プランの特徴や料金をみていきましょう。

(1)ahamo (docomo)

docomoが提供する格安プラン「ahamo」の月額料金は20GBで2,970円。20GBをオーバーしてしまったときは、1GB/550円で追加できます。

国内通話は5分間無料というのもうれしいポイントです。よく電話をする人は「かけ放題オプション」1,100円の申し込みをするとよいでしょう。

また、海外ローミングも20GBまで無料。追加料金不要で海外82の国・地域でデータ通信が利用できるから、海外旅行や出張でも気兼ねなくスマホを活用できます。

2021年6月現在、ahamoで選択できるスマホの機種は「iPhone 11」、「Xperia 1 II SO-51A」、「Galaxy S20 5G SC-51A」の3種類です。

スマホを新しく購入する場合、基本料金のほかにスマホ機種代(毎月1,371円 〜)が発生します。スマホを新調せず、プラン変更のみの申し込みもOKです。

(2)povo (au)

auの格安プラン「povo」の月額料金は20GBで2,728円。通常の国内通話の料金は30秒22円です

povoには「トッピング」と呼ばれるデータや通話のオプションが用意されています。トッピングの利用やデータ残容量、契約内容の確認は、povoトッピングアプリで行うため、アプリのダウンロードが必要です。

トッピングには、5分間以内の通話かけ放題(550円/月)や、データ使い放題(220円/24時間)、通話かけ放題(1,650円/月)、データ追加(550円/1GB)があります。データ使い放題はアプリで申し込み後の24時間が対象で、動画をたくさん見たい日などに使うことができます。

海外ローミングは2021年6月現在まだ提供されていませんが、今後提供予定です。

povoではスマホ端末の販売をしていません。このため手持ちのスマホをそのまま使うか、家電量販店等で新しくスマホを購入する必要があります。一部povo非対応端末があるため注意してください。対応端末の一覧はpovoの公式HPをご覧ください。

乗り換え時、auからpovoへ切り替える場合はSIMロック解除が不要です。au以外のキャリアからpovoへの切り替えの場合、SIMロック解除が必要になります。

(3)LINEMO (softbank)

softbankのLINEMOの月額料金は20GBで2,728円です。

最大の特徴は、メッセージツール・LINEのトークや音声通話、ビデオ通話のデータ消費ゼロになる「LINEギガフリー」。

オプションで、LINEのスタンプ使い放題(240円/月)やスタンプと絵文字の使い放題(480円/月)も追加できます。LINEを頻繁に利用する人にとっては嬉しいプランになっています。

通話料は30秒22円、オプションで5分間以内の通話かけ放題(550円/月)や通話かけ放題(1,650円/月)の申し込みもできますよ。

現在、通話定額が無料または安くなるキャンペーンを実施中(終了時期未定)。他社からののりかえ(MNP )、ソフトバンクまたはワイモバイルからの番号移行をして通話かけ放題に申し込むと、550円のプランは契約月から13ヶ月間無料、1,650円のプランは13ヶ月間550円になってお得です!

LINEMOでは端末の販売をしていません。手持ちのスマホを引き継ぐか新しく購入してください。対応端末についてはLINEMOの公式HPをご覧ください。

softbankからLINEMOへ以降する場合もSIMロック解除が必要なので注意しましょう。softbankのSIMロック解除は会員ページ「My SoftBank」から可能です。

大手キャリアの格安プランのデメリット・注意点

大手キャリアの格安プランでは、乗り換え時にMNP手続きが必要になるケースがあります。

MNPとは使用中のスマホの電話番号を、通信会社を変更してもそのまま使える制度のことで、格安プランに申し込む前に手続きが必要です。

また、auやソフトバンクなど大手キャリアでは、インターネットと携帯のセットの申し込みで割引を受けられる「セット割」や、家族で申し込むことで携帯料金が割引になる「家族割」などの割引があります。

格安プランに申し込むとこれらの割引を受けられなくなる場合もあるので注意してください。

格安SIMの特徴。格安プランとの違いは?

「格安プランが安いのはわかったけれど、同じように安い格安SIMとどう違うの?」という疑問をもった人もいるはず。ここでは、格安プランと格安SIMの違いを紹介します。

格安SIMとは簡単にいうと、大手キャリアよりも低料金の携帯電話サービスを指します。携帯電話の通話や通信に必要なSIMカードとサービスを安価で提供することから、格安SIMと呼ばれているのです。

格安SIMの料金は月額平均2,000〜3,000円程です。格安SIMの提供会社(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)は自社で回線設備を持たず、大手携帯電話会社から回線を借りて通信サービスを提供しています。

自社で回線をもたないことでネットワーク設備やメンテナンスの費用を抑えることができるため、通信料金を安く設定できるのです。

回線をレンタルしていることにより大手キャリアにくらべると通信速度はやや遅いとされています。格安SIMでは通話やインターネット通信を複数のプランから選べる場合が多いのも特徴です。

一方、大手キャリアの格安プランは、自社の回線を用いつつ企業努力によって基本料金を3,000円程に値下げしています。通信速度は安定しているものの、基本プランがひとつと選択肢が限られます。

【Y!mobile/UQモバイル】大手キャリア・サブブランドの格安SIM

「大手キャリアの格安プランは店頭サポートがないから、なにかあったときが心配」という方には、大手キャリアのサブブランドである格安SIMがオススメ。ソフトバンク系列の「Y!mobile」と、au系列の「UQモバイル」がこれに該当します。

サブブランドのみを扱う実店舗のほか、大手キャリアが同じ店舗でサブブランドを扱っていたり、大手家電量販店の携帯コーナーにもサブブランドが出店していたりするため、全国でサポートを受けやすいというメリットがあります。

申し込みやサポートを対面で受けたいという人は、サブブランドを検討するとよいでしょう。

サブブランドは大手キャリアから回線を借りて電話サービスを展開する格安SIMに該当しますが、自社系列の回線を使うためほかの格安SIMより通信品質がよいとされています。

また、ahamo、povo、LINEMOなどの格安プランでは選べるスマホの機種に限りがありましたが、サブブランドでは手頃な価格の機種が揃います。格安プランや格安SIMではAndroid端末の取り扱いのみこともありますが、サブブランドではiPhoneを購入できる場合もありますよ。

MATCHAサブブランドの料金は月額2,000~3,000円程。大手キャリアより安く、格安SIMよりは高めです。

Y!mobile

Y!mobileの料金プランは、S(3GB/月2,187円)、M(15GB/3,298円)、L(25GB/4,158円)の3つ。通話はプランに関わらず22秒30円で、オプションで通話かけ放題を追加できます。

かけ放題には、国内通話10分かけ放題の「だれとでも定額」(770円/月)と、国内通話24時間かけ放題の「スーパーだれとでも定額」(1,870円/月)があります。

Y!mobileの嬉しい特色のひとつが家族割引です。家族で契約すると2回線目以降、月額1,188円の割引になります。

たとえば、夫が最初にMプラン(15GB/3,298円)を契約すると、次に妻がMプランを契約するときには妻の料金が1,188円割引の902円と、とってもお得です!

夫婦や親子で携帯料金を見直したいという方にもY!mobileはオススメですよ!

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UQ mobile

UQ mobileの料金プランもS(3GB/月1,628円)、M(15GB/2,728円)、L(25GB/3,828円)の3つ。Y!mobileよりも少しだけ料金が低く設定されています。

国内通話料は30秒22円で、オプションでかけ放題プランを申し込めます。月60分までの通話なら(550円/月)、10分かけ放題は(770円/月)、24時間いつでもかけ放題は(1,870円/月)です。

UQ mobileの特徴は、余ったデータ容量を翌月にくりこせること。データを存分に使うことができて経済的です。

UQ mobileでは電気会社を「UQでんき」または「auでんき」に変更すると「でんきセット割」が適用されます。割引額は638〜858円で、割引適用後の料金はS(3GB/月990円)、M(15GB/1,900円)、L(25GB/2,970円)とお得です!

サブブランドのデメリット・注意点

比較的通信速度が安定し、店舗申し込みもできて安心のサブブランドですが、いくつか注意点もあります。

サブブランドでは豊富な機種ラインナップがありますが、最新のiPhoneは用意されていないことがほとんどです。

大容量のデータプランはないため、スマホで動画をたくさん見たい方は大手キャリアの通常プランを検討してもよいでしょう。

そのほか人気の格安SIM。特徴と料金

Y!mobileやUQ mobile以外にも近年ではさまざまな格安SIMサービスが登場しています。

GTN モバイル(在日外国人向け)

GTN MOBILEとは、在日外国人向けのモバイルサービス会社。利用者が日本で使えるSIMカードを提供しています。お使いの携帯はそのまま、日本でも通話やインターネットができて便利です。

料金は3GB2,178円〜と低価格のプランが揃うのもポイント。

GTN MOBILEのHPは、日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語の7カ国語に対応しています。日本語が話せない方や日本語での契約が不安な方も、安心して携帯電話を契約できますよ。窓口や電話、メールでの問合せにも各言語で対応しています。

GTN MOBILEを利用すると、外国人専用のクレジットカード・GTN EPOSカードへの申し込みも可能ですよ!

MATCHA経由でGTN MOBILEに申し込むと、1,000円分のAmazonギフト券がもらえるお得なキャンペーンも実施中です。

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IIJmio(みおふぉん)

IIJmio(みおふぉん)の特徴は、音声やデータといった「SIMの機能」と「データ量」を自由に組み合わせられること。

機能(データのみ、音声とデータ、SMSなど)、そしてデータ量(2GB、4GB、8GB、15GB、20GB)をそれぞれ選べるから、自分に合ったプランを申し込めます。

最安値はSMS機能のみで2GBの825円、最高値は音声とデータで20GBの2,068円です。音声とデータの最安値は2GBで858円です。

光回線との同時申し込みで携帯料金が毎月660円割引される「mio割」も。スマホとインターネットの両方を申し込みたい方にもオススメですよ!

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格安SIMのデメリット・注意点

割安な料金が嬉しい格安SIMですが、大手携帯会社よりも通信速度が不安定だったり、テザリングが使えなかったりする場合もあります。

申し込み前には各社の公式HPのほか、口コミなどをチェックするとよいでしょう。

まとめ

日本では低料金の通信・通話サービスが続々と登場しています。

この記事や各社の公式HP、口コミなどを参考に自分にあったプランを選びましょう。

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