5ナンバーサイズのホンダ シャトルがじつは超使えた! そのワケは身長180cmでも車中泊ができる、超広いラゲッジルームにあった

今や猫も杓子のSUVの時代。デザインの良さや荷室も広いとあって、今の売れ筋モデルといえばほとんどのメーカーがSUVモデルとなっている。一方でかつてステーションワゴンが全盛の時代もあった。ところが、今新車で買える国産ステーションワゴンはたった5車種という状況である。そこで今回はステーションワゴンにとって冬の時代でもある現代において、堅調な売り上げを記録しているホンダ シャトルの実力をご紹介。結論からいうと、これ超便利です。

ホンダ 新型 シャトル ハイブリッド Z・ホンダ センシング[FF・ボディカラー:プレミアムベルベットパープル・パール(特別色)]

シャトルは5ナンバーサイズを死守! ほどよいサイズから人気

モデルチェンジをする度にボディサイズが拡大してしまう昨今。その一方でシャトルは先代モデルから一貫して5ナンバーサイズをキープする貴重なモデル

現在、国産のステーションワゴンはスバル レヴォーグ、トヨタ カローラツーリング、カローラフィールダー、マツダ マツダ6、そしてホンダ シャトルのわずか5車種。

軒並み3ナンバーサイズの大柄なモデルばかりであるが、シャトルは国内の狭い道や駐車場でも扱いやすい5ナンバーサイズを死守し続けているのだ。

カローラフィールダーも5ナンバーサイズではあるが、こちらはビジネスユースがメインでグレードも1つと、一般ユーザーには選びにくいモデル。

ホンダ シャトルは、ファミリー層からもっとも支持されている5ナンバーステーションワゴンなのである。

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広すぎるラゲッジに注目! 車中泊だって余裕でできる

ホンダ シャトルは2011年に発売されたフィットシャトルの後継モデルにあたり、現行モデルは2015年に登場。コンパクトカーのフィットをベースに開発されており、フィットのワゴン版というイメージだが、ひとクラス上のカローラフィールダーなどをライバルとし、遮音性能や室内の質感などにも力を入れている。

開口部が低い位置にあるため、重い荷物でも簡単に乗せ下ろしができるのも嬉しいポイントだ

フィットはコンパクトカーにもかかわらず、広い車内が最大の特徴であるのはご存知の通り。シャトルもまたフィットのウリを最大限に生かし、それに加えて広大なラゲッジルームを有するのだ。ちなみにシートアレンジをしない状態でも570Lを確保するほど。2列目シートを倒した場合には1141Lとなり、奥行きは184cmと広大なスペースとなるのだ。身長180cm程度であれば余裕で車中泊もできるというワケ。

超お手軽なシートアレンジがスゴい! 片手で操作も可能

筆者は以前仕事でシャトルを愛用しているのだが、これがまた使いやすいのだ。広いラゲッジはもちろんのこと、フィット同様に便利なシートアレンジも見逃せないのだ。

後席シートバックにある収納ケースもこれまた便利。小物などを入れておけるとあって、ユーザーのなかにも重宝しているひとも多いという, 2列目シートは座面を持ち上げるだけで簡単にシートアレンジができる機能も。女性でも片手で操作できるほど手軽なのだ
後席シートバックにある収納ケースもこれまた便利。小物などを入れておけるとあって、ユーザーのなかにも重宝しているひとも多いという, 2列目シートは座面を持ち上げるだけで簡単にシートアレンジができる機能も。女性でも片手で操作できるほど手軽なのだ

ホンダのコンパクトカーはガソリンタンクを前席下に配するセンタータンクレイアウトを採用しており、そのため車内フロアはフラットそのもの。加えて、2列目シートの座面を持ち上げるチルトアップ機構を備えており、ベビーカーや植木鉢といった背の高いものだって余裕で積めてしまうのだ。

加えて、ラゲッジルームからのシートアレンジも至って簡単。ラゲッジ側から2列目シートの肩部分にあるスイッチを押すだけで完了と、片手でも操作できるほど。

今回は大ヒットとまでは言わないが、堅調な売り上げを記録しているホンダ シャトルの実力をご紹介してきた。昨今はファミリーユースだけでなく、社用車として使用する向きも多いようだが、これだけの積載性を確保していれば納得である。

今まさに5ナンバーサイズのモデルを検討している方は、シャトルをぜひ候補の一台として検討してほしい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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