自公選挙協力も過半数獲得ならず 都議会選挙

 衆院選挙を占ううえでも注目された東京都議会議員選挙(定数127)が4日、投開票され、都民ファーストの会は改選前から14議席減らし「31議席」と第2党に、自民党は8議席増やし「33議席」で第1党になった。公明党は「23議席」で増減なし。今回の選挙では自公が選挙協力による過半数獲得を目指したが56議席にとどまった。

 一方、立憲民主党は7議席増やし「15議席」、日本共産党も1議席増やし「19議席」になった。日本維新の会と東京・生活者ネットワークは各「1議席」で、増減なし。国民民主党は議席獲得を狙ったが「0」に終わった。無所属・他が4議席。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は結果を受けて「今回の都議選の結果は政府与党が進める政治に対する批判が底流となって、政治の大きな転換を求めていることを示している」との談話を発表。「衆議院総選挙で政権交代を実現し、『命と暮らしを守る政治への転換』に全力を挙げて取り組んでいく」との決意を示した。

 日本共産党の志位和夫委員長はツイッターで「19議席への前進を勝ち取ることができました。大きな勝利です。心からの感謝を申し上げます。公約実現のために、ただちに奮闘します」と発信。志位氏は3日のツイッターで、赤羽駅西口で訴えた時のことを書き込み「立憲民主党、新社会党のみなさんから、温かい激励をいただきました。都議選をつうじ野党連携の豊かな広がりを感じます。総選挙での共闘発展につなげたい」と発信していた。

 議席を獲得できなかった国民民主党の岸本周平選対委員長は5日「地元において日頃より有権者と接していく地道な活動の重要性を改めて痛感した。都議会選挙の経験と反省を踏まえ、党の活動と体制を見直し、衆議院選挙に活かしていく」との談話を発表した。(編集担当:森高龍二)

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