新型ヴェゼルオーナーが一番使うコネクテッド機能は車内Wi-Fiだった! そして夏場に嬉しいスマホ機能も好評

爆発的ヒットを飛ばしているホンダ 新型ヴェゼル。一部グレードでは納車まで1年ほど時間を要するほどなのだ。新型ヴェゼルの魅力はデザインと低燃費などに目が行きがちだが、じつはメーカーオプションナビも人気を呼んでいる。最大の目玉は全7種の機能を要するコネクテッド技術なのだが、実際ユーザーはどの機能を主に使っているのか? ホンダディーラーで新型ヴェゼルオーナーの意見を聞いてみた。

ホンダ 新型ヴェゼル「e:HEV PLaY」(ハイブリッド・FF/ボディカラー:サンドカーキパール&ブラック 2トーン)[2021年4月23日発売] [Photo:和田 清志]

絶好調のセールスを記録する新型ヴェゼル。コネクテッド機能も好評

現在、納車まで1年あまりの時間を要するのは最上級グレードのe:HEV PLaY。このグレードだけ9インチコネクテッドナビが標準装備となるのだ

2021年4月に発売されたホンダ 新型ヴェゼル。2013年に投入された初代ヴェゼルは爆発的ヒットとなり、2014年〜3年連続でSUV新車販売台数1位に輝くほど。

その人気モデルが晴れてフルモデルチェンジをされ、世界的に注目されているのだ。

冒頭に述べた通り、新型ヴェゼルは好調なセールスを記録している状況である。

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全7つの機能を搭載する純正ナビ

メーカーオプションナビの他にディーラーオプションナビの取り付けも可能となっている。だが全7種のコネクテッド機能全てを堪能できるのは9インチコネクテッドナビだけ

そして今回の目玉のひとつにコネクテッド機能がある。こちらはメーカーオプションの9インチコネクテッドナビを選択すれば、車内Wi-Fiやスマホが鍵になる機能など全7つの機能を搭載するモノ。そこで気になるのがオーナーはどの機能を中心に使っているのか? という点である。

そこでホンダディーラーにお客さんの動向を聞いてみたとううワケだ。というのも2021年3月ごろからスタートした予約販売をしたユーザーはちょうど新車1ヶ月点検に入庫するタイミングであり、その方々の動向を調査したというイメージである。

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一番人気は車内Wi-Fi機能! 一方で大容量プランが欲しいという声も

現状1ギガ300円で購入でき、一番大容量なのは5ギガプランで1500円となっている。9インチナビ本体で購入まで可能なのは嬉しいポイントである

都内23区内のホンダディーラーによれば「やはり車内WiFiを一番使用する方が多いです」という。車内WiFiとは、新型ヴェゼルには通信機能を有しており、そこから乗員のスマホやゲーム機に電波を飛ばしてくれるモノだ。輸入車には当たり前のように装備されている機能であるが、国産車の。もっといえば200万円台から購入できるクルマに搭載されているのはかなり珍しいのだ。それもあってユーザーから支持されているようだ。

先のディーラーマンは続けて「お客さんによっては10ギガなど、大容量パックなどを用意して欲しい」といった要望も集まっているそうだ。

筆者は新型ヴェゼル登場時に、開発者にまさに同じことを聞いたのだが「ユーザーがどんな使い方をするのか? が不明確な点も多いためにまずは1ギガごとに購入できるプランとした」と語っていたために、もしかするとヘビーユーザー向けに大容量プランが誕生する可能性もあるのだ。

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スマホアプリも好評! 特にスマホからエアコン調整ができる機能が支持

スマホアプリで最大の目玉機能は鍵の役割を果たすデジタルキーであるが、ユーザーの多くはエアコン機能を使っているようだ

そして次に多かったのが「スマホアプリからエアコンなどの調整をする機能」だという。先に述べた通り、新型ヴェゼルはスマホとの連携機能を強化しており、その筆頭がスマホが鍵になるデジタルキーである。じつはそのアプリのなかに鍵だけでなく、エアコンのON/OFFも操作できる機能を有しているのだ。

室温を25度設定するなど、具体的な温度調整機能はなく“涼しい、標準、暖かい”の3段階のみとなってる。ところがユーザーは「気温が高い日など、乗る前から車内を快適な温度にできるのは、かなり便利。次のクルマにも欲しい機能」という意見まででるほど好評なのだった。

コネクテッド機能はまだまだ進化の余地あり! 今なら自分の意見が反映されることも

1000万円クラスの輸入車などにはかねてより搭載されているコネクテッド機能。だが、新型ヴェゼルのような“頑張れば買える価格帯”のクルマに搭載されたことは、かなり嬉しいポイントだ。

未だ始まったばかりの機能だが、これからユーザーの動向を見て進化する機能。あるいは無くなってしまう機能も出てくることと思う。だからこそ、新型ヴェゼルなどのようにコネクテッド機能が充実しているクルマを購入、あるいはこれから検討する方は積極的に使ってほしい。気づいたことをディーラーなどで発言すれば、改良時などに欲しい機能や改善策などが反映されるチャンスでもあるのだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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