【MLB】「憧れていた選手に並べたのはうれしい」大谷翔平、松井秀喜に並ぶ日本人最多31号弾

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は4日(日本時間5日)、エンゼル・スタジアムでのボルチモア・オリオールズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。第2打席に日本人選手シーズン最多タイとなる31号アーチを放った。

大谷はこの日、4打数1安打1打点で打率.278となった。試合はエンゼルスが9回裏、6-5で逆転サヨナラ勝ち。4連勝で貯金1とした。

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■被弾の投手「オオタニはスペシャル」

大谷は3回、オリオールズの先発エシェルマンの低めスライダーを捉え、バックスクリーンへ31号ソロを運んだ。これで、2004年にニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜がマークした日本人選手最多の31本塁打に並んだ。少年時代、松井のバッティングフォームを真似していたという大谷にとって、まさに記念すべき1発。

飛距離459フィート(約140メートル)、打球速度112.5マイル(約181.1キロ)のビッグアーチで、本塁打王争いでトロント・ブルージェイズゲレーロJr.に4本差をつけた。MLB公式サイトによると、大谷は試合後、松井と並んだことについて「小さい頃から見ていた、憧れていた選手に並べたのはすごくうれしいことだと思います。ただ、まだ前半なので、1本1本、前回から言っている通り、積み上げていきたい」と語ったという。

被弾したエシェルマンは「最初の打席はうまくアウトを取れたけれど、3回はスライダーが落ちなかった。オオタニは今、このリーグでスペシャルなプレーヤー。これまで誰もできなかったことをやっている。彼のような選手と対戦するのは楽しい。ただ、できることならあの1球を取り戻したい」と振り返っていた。

■マドン監督上機嫌「ショウヘイはパットをしていた」

また、試合後の会見に臨んだマドン監督は「ショウヘイは、たとえミスショットになったとしても、全てのスイングがホームランになるように見える。彼を見ているのは本当に楽しいよ」と語った。

さらに、よほど上機嫌だったのか、米地元紙「オレンジカウンティレジスター」によると、バックスクリーンが芝生に覆われていることから、マドン監督は大谷の本塁打をゴルフの豪快なティーショットに例え、「ショウヘイはあの後、パッティングをしていたんだ。“ピンハイ”だったからね」と、ボールがピンの横にある状態でショットの距離感が合っていることなどを表すゴルフ用語を持ち出し、ジョークを飛ばしていたという。

日本時間6日(現地時間5日)に27歳を迎える大谷。この日のスタンドには「ハッピーバースデー」のボードを掲げるファンの姿もあった。前祝いを済ませた大谷、明日のバースデーアーチにも期待がかかる。

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文・SPREAD編集部

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