箱根大涌谷で土砂崩れ 仙石原、強羅50軒の温泉供給停止 平塚の浸水は18棟

大涌谷(資料写真)

 梅雨前線による記録的な大雨で、神奈川県箱根町仙石原の大涌谷で土砂崩れが発生し、温泉供給設備が破損、宿泊施設への温泉供給が停止していることが、5日分かった。

 同町仙石原地区と強羅地区に温泉を供給している箱根温泉供給(同町仙石原)によると、土砂崩れは3日未明に発生。水と蒸気を混ぜて温泉を造るための造成塔2本が流された。この影響で、両地区のホテルや旅館約50軒への供給が止まっているという。復旧に1週間以上かかるとしている。

 また、平塚市は5日、市内の住宅の浸水被害は18棟だったと発表。河内川が氾濫し、護岸の損壊や道路の冠水なども確認された。

 市災害対策課によると、住宅の浸水被害があったのは、金目川や河内川沿岸の同市徳延や長持、山下など8地区で、床上・床下浸水が確認された。人的被害はなかった。公民館や福祉関連施設、保育園・幼稚園など公共施設計20カ所も床上浸水などの被害を受けた。

 同市徳延で河内川が1カ所氾濫し、金目川も含めて護岸損壊が3件。道路は13カ所で一時通行止めとなり、土砂崩れは17件だった。

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