SBK:ラズガットリオグル、2023年までヤマハから継続参戦「将来的にはMotoGPも考えるかもしれないが、今はSBKに集中している」

 7月2日、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているヤマハ・モーター・ヨーロッパは、トプラク・ラズガットリオグルと2022年から2023年まで2年契約を締結したと発表した。

 ヤマハYZF-R1を駆りPata Yamaha with BRIXX WorldSBKからSBKに参戦しているトルコ人ライダーのラズガットリオグル。スーパーストック600、スーパーストック1000で各2年過ごし、SBKには2018年から参戦している。

 SBKでは、最初の2年間はインディペンデントチームのプセッティレーシングでカワサキのZX-10RRに乗っていた。初戦度は2度の表彰台に終わったが、2019年に2度の優勝を含む13度の表彰台を獲得している。さらに、2019年は鈴鹿8時間耐久ロードレースにKawasaki Racing Team Suzuka 8Hから参戦して優勝を飾った。

 2020年からはパタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチームに移籍してヤマハYZF-R1を駆っており、3勝を含む9度表彰台に上っている。2021年も同チームから継続参戦しており、優勝を経験してMotoGPからも注目を集めている彼が、2023年までヤマハで継続参戦することが決まった。

2021SBK:ジャックナイフをするトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)

■トプラク・ラズガットリオグル
「ヤマハは僕の家族のようなもので、さらに2年間の契約を結ぶことができて嬉しく思う。2020年に加入したときからヤマハYZF-R1は大きく改良されているため、この決断は容易にできた。現在は、最高のスタッフが目標達成に向けてサポートしてくれており、トップに非常に近い位置でチャンピオン争いを行っている」

「僕はスーパーバイクのパドックが好きで、ここでレースをすることに満足している。将来的にはMotoGPも考えることがあるかもしれないが、今はこのスーパーバイクで目標を達成することに完全に集中している。このような機会を与えてくれたすべての方に感謝し、ヤマハとともに歩む未来をとても楽しみにしている」

2021SBK:トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)

■ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、ロード・レーシング・マネージャー:アンドレア・ドソーリ
「ラズガットリオグル選手は2020年にヤマハに加入した。誰にとっても大変な一年だったが、良い関係を築くことができた。それが今シーズンの好調につながっており、ヤマハがスーパーバイクに復帰して以来、最高の結果となっている。YZF-R1はレースごとに改良され、ラズガットリオグル選手はその素晴らしい才能を発揮しているのだ」

「今後、2シーズンに渡ってこの関係を延長するという決定は、予想よりも早い時期になされた。ラズガットリオグル選手がヤマハを信頼してくれていることに感謝し、その期待に応えるためにベストを尽くすことを約束する」

■ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、マーケティング&モータースポーツ・ディレクター:パオロ・パベシオ
「2020年にヤマハに加入して以来、ラズガットリオグル選手は常に勝利の可能性を示しており、これをさらに2シーズン続けられることを非常に嬉しく思う。彼はどのレースでも優勝争いをする力があることを証明しており、YZF-R1に乗ってわずか2年目にしてスーパーバイクのチャンピオン候補となっている」

「また、私たちにとって重要なのは、彼がbLU cRUを通じてトップを目指す若者たちに刺激を与えるロールモデルとなっていることだ。さらにはレースウイークにもかかわらず、その若者たちと多くの時間を過ごしてくれていることだ。ヤマハを信頼してくれたラズガットリオグル選手とマネージャーのケナン・ソフォーグル氏に感謝し、彼が成功するための最高の環境を提供できるよう努力する」

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