【東京五輪】組織委の不安的中 聖火リレーに水鉄砲で妨害行為「ガソリンとかだったら…」

聖火リレーにも「実害」が出始めている

不安が的中だ。茨城県内で4日から始まった東京五輪の聖火リレーで「五輪反対」などと言いながらランナーに水鉄砲で液体をかけたとして、茨城県警は同県日立市の無職高橋香代子容疑者(53)を威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕。かねて関係者が懸念していた事態が起きてしまった。

聖火リレーは3月25日に福島県のJヴィレッジからスタート。7月23日の開会式(東京・国立競技場)に向けて、全国各地を回っているが、かねて一部では「五輪中止」を求める声が聞かれていることから、東京五輪・パラリンピック組織委員会のある関係者は「テロのようなことが起きるかもしれない。新型コロナウイルス優先で物事を考えてしまっていて、ちょっと(警備体制が)手薄かなという心配はしている」と話していた。

しかし、4日の茨城県での聖火リレーでは、観客がランナーに水鉄砲で液体をかけることが可能な距離しか空いていなかった。そのため、五輪を観戦予定の男性は「そもそも観客とランナーが近すぎる。マラソンみたいにちゃんと警備しないと」と苦言を呈した。

ただ、幸いなことに大惨事にはならず。「油系の液体じゃなくてよかった。ガソリンとかだったら燃えてしまう。本当に危なかった」と胸をなでおろした。

東京五輪までは残り3週間を切った。ネット上では「五輪イベントのセキュリティ甘くないか? こんなゆるゆるならこれからもヤバいぞ」などの声も聞かれているが――。果たして無事に大会を迎えることはできるのだろうか。

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