聖火リレーでめぐる47都道府県【7月6日~】埼玉県のルート&名所・観光スポット3選

東京2020オリンピックの聖火リレーは、ギリシャの首都アテネで引き継がれた聖火が47都道府県をめぐり、日本を一周します。聖火リレーのルートに沿って、日本各地の名所・観光スポットをご紹介します!

埼玉県のルートとランナーは?

聖火リレーは20201年3月25日(木)に福島県からスタート。7月6日(火)~8日(木)は埼玉県を聖火ランナーが走ります。なお、新型コロナウイルス感染防止のため、川口市とさいたま市では公道によるリレーを中止し、関連イベントおよび点火セレモニーを実施します。

●1日目(7月6日)

川口市で出発記念式を行い、蕨市、戸田市、和光市、朝霞市、新座市、日高市、狭山市、富士見市、三芳町、ふじみ野市から所沢市の所沢航空発祥記念館前へ。

●2日目(7月7日)

草加市のまつばら綾瀬川公園を出発し、八潮市、三郷市、吉川市、越谷市、秩父市、皆野町、長瀞町、春日部市、杉戸町、宮代町、久喜市、加須市、行田市から熊谷市の熊谷スポーツ文化公園へ。

●3日目(7月8日)

川越市の川越城本丸御殿前を出発し、鶴ヶ島市、坂戸市、本庄市、深谷市、嵐山町、東松山市、滑川町、鴻巣市、北本市、桶川市、上尾市を経て、さいたま市で点灯セレモニーを実施します。

埼玉県を走る有名人ランナーはこちら!

●女優・浜辺美波さん

戸田市を走行(7月6日)

●将棋棋士・羽生善治さん

所沢市を走行(7月6日)

見どころ・草加松原

草加市の綾瀬川の流れに沿うように植えられた634本の松の木。約1.5キロメートルにも及ぶこの並木道は「草加松原」と呼ばれ、江戸時代に日光街道が整備された頃にできたものと伝わっています。かつて日光街道の宿場町だった「草加宿」があった場所で、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の作品の中にも登場する名勝です。

石畳の散策路と松林が織りなす景色は「日本の道百選」や「利根川百景」にも選ばれ、風情たっぷり。近くには宿場町の面影を残す建造物や、綾瀬川舟運の船着き場を再現した「札場河岸公園」もあります。

見どころ・岩畳

秩父郡長瀞町にある景勝地・岩畳は、荒川の浸食によってつくられた自然岩石で国指定名勝・天然記念物に指定されています。海底に堆積した火山噴出物と泥や砂が、約8000万年前頃の白亜紀にプレートと共に地下20~30キロ以上深くに取り込まれ、膨大な圧力が加わってできた結晶片岩は、パイ生地のよう。幅80メートル、長さ500メートルにわたり、畳を敷いたような様子が見られることから「岩畳」と呼ばれています。

対岸には浸食されずに残された「秩父赤壁」の岩壁がそびえ、その間を穏やかに流れるのが荒川です。岩畳や秩父赤壁を川から眺める川下りのほか、カヌー、カヤック、ラフティングなどのアクティビティも充実しています。

見どころ・蔵造りの町並み

川越市の蔵造りの建物が並ぶ通りは「蔵造りの町並み」と呼ばれ、「重要伝統的建築物群保存地区」と「美しい日本の歴史的風土100選」にも選定されています。1893年に火災があったとき、蔵造りの大沢家住宅が焼けずに残ったことから周辺に蔵が建てられるようになり、現在のような景観が生まれました。

川越の蔵は、江戸に影響を受けた黒い漆喰が特徴。黒い壁の蔵が立ち並ぶ様子は重厚感があり、歴史を感じさせる佇まいです。周辺には蔵造りの町並みの歴史を伝える「蔵造り資料館」(※耐震化のため現在休館中)をはじめ、蔵造りの町にそびえる木造三層構造の「時の鐘」、毎年10月に開催される「川越まつり(川越氷川祭の山車行事)」を疑似体験できる「まつり会館」、皇族方の迎賓館としても利用された「旧山崎家別邸」などの施設もあり、ゆっくりと散策を楽しんでみてはいかがでしょう。

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