〈動画あり〉昭和の風情 車内漂う  えちごトキめき鉄道 観光急行の運行開始

 えちごトキめき鉄道は4日から、観光急行の運行を開始した。昭和の急行列車を再現した列車は、鉄道ファンら大勢の乗客を乗せ、直江津駅を出発した。

直江津駅1番線に停車する観光急行と、乗車を待つ乗客たち

 車両は3月までJR七尾線で走っていた455系と413系で、JR西日本から購入した。3両で運用し、外観は旧国鉄時代の色に塗装、車内は昔のつり革広告を掲示するなど昭和の雰囲気を醸し出している。製造から50年以上を経た車両の維持に協力してもらうため、「さい銭箱」を設置している。

 運行は主に土日・祝日で、日本海ひすいラインの直江津―糸魚川、市振間を1日2往復する。運行第1号となった「急行1号」に乗車した長野県安曇野市の高校3年生、辻本海帆君は「自分が生まれる前の国鉄のレトロ感が感じられる。座席も柔らかくて快適」と話した。

 車内ではグッズや飲み物の販売、観光案内放送、見どころでの徐行運転などを行っている。同社によると、今後は指定席の設定や車内での食事などを計画しているという。

 乗車には乗車券の他に急行券(大人500円、子ども250円)が必要となる。

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