森きらら移転、市場調査で「実現可能性を確認」 佐世保市議会

 長崎県佐世保市の俵ケ浦半島にある九十九島観光公園に九十九島動植物園(森きらら)を移転する計画について、市は5日の市議会全員協議会で、計画に関心がある民間事業者に投資意欲などを聞く市場調査をした結果、「実現可能性を確認できた」と報告した。今月中にも市民らへのアンケートや、地元住民との意見交換会を始め、その後、移転の可否を判断する。
 森きららは施設の老朽化などが課題となり、市は2019年から観光公園敷地への移転ができないか検討を開始。本年度中に方向性を示すとしている。
 市は官民連携での移転を検討しており、昨年11月から今年2月の間に複数の民間事業者を対象に市場調査を実施。全協で市は、移転構想の集客や収支予測で妥当性が認められたとしたほか、「(移転検討区域に隣接する)丘陵部との一体的な活用が望ましいという意見が出た」と説明した。
 今月中にも動植物園に対するアンケートをインターネットなどで始めるほか、地元住民との意見交換会を開く予定。市は「民間事業者から(移転の)可能性は十分あると確認できた。最終判断に向け、具体的に地元や市民らの意見を聞いていく」としている。

 


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