宇都宮の事業所でクラスター 県内新たに14人感染 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は5日、新たに計14人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宇都宮市内の事業所で、県内73例目となるクラスター(感染者集団)が発生し、職員6人の感染が判明した。県内の累計感染者数は7134人となった。これまでの感染者のうち、スクリーニング検査で「デルタ株」の疑いがある変異株も新たに3例確認された。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 新規感染者は20~70代の男女。居住地別では宇都宮市10人、さくら市、栃木市、益子町、壬生町各1人。

 クラスターは2~5日に同じ部門の職員6人の陽性が判明した。同市保健所は、会議や昼食などを共にした際に接触感染したと推定している。5日までに同部門の職員計41人全員の検査を実施し、6日以降、他部門で接触のあった4人を検査する予定。

 デルタ株感染の疑いが判明したのは10~40代の男女。3人とも海外への渡航歴はなく、1人は経路不明という。同様の変異株確認は計10例となり、うち4人がデルタ株と確定している。

 県と宇都宮市は5日、計96件検査(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は30万6938件、退院者6913人、入院者107人、宿泊療養者67人、自宅療養者36人、入院調整中11人、重症者8人。

県内の新型コロナウイルス感染者(5日発表)

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