見て楽しみ、食べて満足。身体が元気になる野菜ランチ。

元気をもらえる色とりどりの野菜達

カラフルな野菜を沢山使用した美しいランチとお弁当に心惹かれ訪れた[凪晴食堂(なぎはしょうどう)]。ホテルに長年勤められた西本さんご夫婦が開業し、地元の方々に愛されるお店です。[凪晴食堂]という名前は、風がやみ、波が収まるという意味の”凪”という漢字を使い、”凪”も”晴”も爽やかで穏やかなイメージ。そんな人生をこれから歩んでいきたいという思いで名付けられた。取材した日は、名前にぴったりの晴れ晴れと気持ちの良い日でした。

爽やかな白色の文字。

どんな美しいお料理に出会えるのか楽しみです♪

畳の床は古民家を残しつつシックな感じ。

ときわ通りにあるこちらのお店は、人通りが少なくお店を知っている人しかたどり着けないような場所にあり、隠れ家的存在で見つけた時は感動!この静かな通りに位置しているのもお店の名前に合っていてとても素敵。

旬のものを使い季節感を大切に

“お野菜をメインにしたランチ”というコンセプトは女性目線の奥様の意見からでき上がったそう。「奥様の意見を聞いて具現化するのは僕。」とお仰る料理人の旦那様が、お互いにない部分を補っているのが凄く仲睦まじく微笑ましい。[凪晴食堂]のこだわりは、ランチメニューの旬替り定食の名の通り、”旬のものを使用”すること。そして月に一回メニューを変更して飽きさせないように工夫しているらしい。

旬替り定食。1600円(税込)

旬替り定食を提供していただくと、”彩りの美しさ”と同時に、品数にびっくり。「何種類ものお野菜をお料理するのは味付けのレパートリーが少なくなるのでは」と尋ねると、「色んな国で食べ歩きをするのが好きなんです。様々な地域の良いところを取り入れますので、普通の野菜の味付けではないんですよ。」と和食の料理人を30年経験し体感した、”素材を生かす”という理念を残しながら、様々な味付けの野菜料理を考えられるそう。手間暇のかかるレシピを考えるのも作るのも楽しいと仰るのだから生粋の料理人。メニューの中に和食では使わないようなスパイスのクミンを使用したりしているのも、他国の味付けからインスピレーションを得ているのかも知れませんね。

前菜やさいプレート。

季節野菜のスープ。(蕪と里芋のスープ)

いただきまーす!

どのメニューも野菜の素材を活かした味付けながらも、しっかりと工夫され調理されています。”前菜やさいプレート”で驚いたのが、山椒香るおから煮という一品。おからと山椒の組み合わせが新感覚すぎて、最初何の味か分からなかったのですが、食べてみてから料理名を見て「この味だったのか!なるほど。」という楽しみ方を見つけてしまいました(笑)私的に、ゆで卵と一緒に食べてみると相性が良かったので試してみてほしいです!イボイボのお野菜はカリフラワーの一種のロマネスコや、ビタミン大根という名前の大根など普段食べられないような野菜が楽しめるのもうれしいポイント。

ぶり大根~nagiha風

ぶりにも負けないほど美味しい大根でした!

ぶり大根のぶりは、今までに食べたことがないぐらい臭みがなく、ふわふわで脂も感じられ美味しい。こちらのぶり大根は、普通のぶり大根より酸味を利かし香草を使用してるそう。ぶりは麹につけて臭みを抜き、軽く揚げた後に焼くという1つ1つの工程に意味があり手間暇のかかったぶり大根。煮物のイメージのぶり大根ですが、煮物というよりも焼き物感覚で香ばしさ溢れる一品になっています。すーっと箸を入れることができるほど柔らかい大根は、言葉にできないほど美味しく、何度もリピートして食べたいです。

テイクアウト弁当1000円(税込)

外がポカポカだったので、公園でお弁当を頂きました!

テイクアウト弁当は、蝶々の形の大根がすごくキュートで、彩りもキラキラしていてピクニックにもぴったり!野菜を美味しくとることができるお弁当は、忙しい中で野菜をとることが難しい方のもおすすめですよ♪

夫婦だからこそ、愛されるお店

[凪晴食堂]の売りは何と言っても、鮮やかで美しいお料理の盛り付け。このフレンチのような盛り付けが得意なのは、意外にも生け花が関係していた。ホテル時代に旦那様が生け花をする機会があり、独学ながらもとても美しく仕上げたそうで、それを見た奥様が「生け花が、美しい盛り付けに通じるものではないかな」と思ったそう。たしかに、生け花が得意な私の母のお弁当やおせちは美しかったなとふと思い出しました。

素敵なお店を営む、素敵な西本さんご夫婦。

カウンター越しに聞こえる喜びの声、インスタグラムで頂く素敵なコメント。働く上で、自分達が作った料理を食べたお客様の声を聞くのが仕事のやりがいだという西本ご夫婦は、女性らしい新しいアイデアを持つ奥様と美味しい料理を手掛ける旦那様の見事なタッグ。そして、美しい見た目で野菜をメインにしたランチが有名なだけではない[凪晴食堂]とお客様とのこの距離の近さが、人を惹きつける本来の良さなのだろう。

情報
[凪晴食堂(なぎは食堂)]
住所:〒527-0029 滋賀県東近江市八日市町11-5
営業時間:11時00分~14時00分, 18時00分~21時30分
定休日:火曜日、水曜日
TEL: 0748-26-8714
駐車場:あり
Instagram:https://www.instagram.com/nagiha_shokudou2020/?hl=ja

© KUNIX株式会社