古民家イタリアンで出会った数々の驚き

和の空間で洋を楽しむ

古民家を改装した内装がお洒落なパン×ジェラート×イタリアンを楽しめる[MBF(Maibara Baseone Factory)]。「三成農場」という農園やガーデン、様々なグッズ販売などの受注生産など、飲食以外にも幅広い分野を手掛けられてる株式会社ベースワンが運営されています。2年半前にオープンされたとは思えないほど、とても歴史を感じ落ち着く空間で、古民家の和の空間とイタリアンの洋の組み合わせがすごくマッチしているのが面白い!
もともとは、パン屋さんだったところを活かし、今回取材に訪れた[MBF]でもパンを販売し、カフェスペースなどは改装したそう。お店のコンセプトは「なんでもやる!」というように自社で栽培している新鮮なお野菜を販売したり、焙煎やオリジナルブレンドなどこだわりのコーヒーを販売したりと魅力が詰まったお店になっています。

美味しそうなパンがずらりと並んでいる。

この落ち着く空間に馴染むテーブルや椅子などはアンティークで社長のこだわりポイント。

オリジナルブレンドの他に7種類のコーヒーがある。

お料理のご紹介

ランチコースでは、パスタが1つ選べるナポリコース1800円・パスタとメインが2つ選べるミラノコース2800円の二種類から選ぶことができます。どのお料理にもベースワンさんが運営されている「三成農場」でとれた新鮮野菜がふんだんに使われていて、パスタはお客様が飽きないようにと、週に1回メニューを変えているというこだわり。シェフ曰く、やはり週ごとにメニューを考えるのは大変だという。そんなこだわりのパスタとメインが選べるミラノコースを今回はご紹介していきます。

~前菜盛り合わせ~
真ん中のゼッポレという揚げピザはイタリアではポピュラーだそう。もちもちとした食感で[MBF]自慢の一品。パルマ産の生ハムとミラノ産のサラミは、塩気がちょうどよくワインにもピッタリなお味。ラスクの上にのっているリエットは、肉、玉ねぎ、ワインをじっくりと半日煮込んでペーストにしたもの。

~フレッシュトマトのポモドーロフレスコ~
今回いただくパスタは、タヤリンという卵を使った贅沢な自家製麺。生地に卵を入れるだけでも贅沢なのですが、こちらの自家製麺はさらに卵黄だけを練りこんでいる贅沢ぶり。ちなみにスーパーで買える馴染み深い乾麺には、卵は一切使われていないらしい。濃厚なトマトソースがよく絡む普段味わえない麺は、とても美味しかったです。パスタの4種類のうちの1種類は必ず自家製麺なのでぜひ頼んでみてほしい。

~紫芋のスープ~
パッと目を引く紫色が美しい一品。紫芋の旨みと玉ねぎで甘味を足したスープ。生クリームと牛乳を使っておりとってもまろやかでクリーミーな味わい。

~豚バラ肉の旨みたっぷりポトフ~
煮込まれた豚バラはホロホロに柔らかく、野菜の旨みも含んだスープは絶品。サルシッチャというソーセージは肉厚で食べ応えがあり香辛料のアクセントが美味しい。

訪れるたびに、新しい食との出会いを

播磨 孝一さん(37歳)

コーヒーを曳く粉砕機。

シェフを務める播磨さんは、28歳からスペイン料理や東京にある有名店サルバトーレの系列店で本格的にイタリア料理を学ばれた後、35歳で株式会社ベースワンに入社後、[MBF]でシェフをされている。シェフとして心がけていることは何かとお聞きすると、「暖かいものは暖かく。冷たいものは冷たく。美味しい状態でご提供する。」とごく当たり前なことでも、これが大事だと語る播磨さん。週ごとにメニューを変えたり、1番美味しい状態でご提供をするという姿勢をお持ちの播磨さんのお料理はいつ来ても安心頂ける。

新たな挑戦を忘れない

テラスを挟んだ建物には昔からある蔵(くら)が。ここではコーヒーの焙煎を行っている。驚いたのは取材した1週間前から、チョコレート作りを始めたらしい。カカオ豆を仕入れて一から作る工程は「めちゃくちゃ面倒くさい作業」と話されるほど手間暇がかかるものなんだそう。2キロのカカオ豆の場合、皮をむくだけで2日ほどかかり、まろやかにするための石で擦る作業は3日かかるそう。とても贅沢な手作りチョコレートは、カカオ豆と砂糖しか使用していないのに今まで食べたことがないくらい濃厚で奥深い味わい。始めたばかりだというのに、このチョコレートのクオリティには感動しました。手作りチョコレートだけではまだまだ驚きは止まらず、「三成農場」で作られた無農薬のピーナッツを使ったピーナッツバターも、一から手作りしているそう。試食してみると、ピーナッツ本来の味が一気に口いっぱいに広がり、甘すぎず何でも合いそうなピーナッツバターは「自然の美味しさ」という言葉がぴったりのお味でした。新しいことに次々挑戦している[MBF]さんには自然とわくわくさせられます。

歴史を感じる蔵。

コーヒー豆やカカオ豆を焙煎。

初めて見るカカオ豆。

自家製ピーナッツバターは店舗内で作られている。

ハイテク技術で作るこだわり野菜

今回の取材では、三成農場の中でもAIとIoT 技術を使った最先端農園で栽培されているいちごとトマトを特別に見せていただいた。ちなみに三成農場で育てられたお野菜は〔MBF〕でご購入できますよ!農場の案内をしてくださった株式会社ベースワンの社長は、次々と新しいことにチャレンジする方で「三成農場の前の敷地に、ここで栽培したトマトを使ったトマトラーメンのお店を開きたい。」と夢を語ってくださり、とても輝いていました。この他にも餃子の工場を作ったり、米原市役所の一階に姉妹店を構えたりとどんどん挑戦する株式会社ベースワンは、まだまだ目が離せません。

取材をした11月でも、とても甘くてみずみずしいいちごで、食べ頃のいちごはこれよりもっと美味しくなると思うと今から楽しみ。AIで管理しているうえに、床は床暖房だというのだから驚き。私のおうちよりも快適で羨ましい(笑)

まだ青いが、こちらもAIで管理しているおかげかどれも実が大きくすでに美味しそうなトマト。最先端の技術により、完熟トマトができあがるそうです。

株式会社ベースワンの横にあるイングリッシュガーデン
年に2回ガーデンフェスティバルを行っているそうでイングリッシュガーデンの中でマルシェが開催されお花や農園の野菜などを楽しむことができる。

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休日:週休二日制
詳しくは0749-47-6996までWebマガジン[tap]を見たとお問い合わせください。

[cafe du MBF (エムビーエフ)]
〒521-0012 滋賀県米原市米原661−6
TEL:0749-52-5330
営業時間:9:00~21:00
Lunch:11:30~
定休日: 水曜日

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