事務所移転で機能向上 市民の薬相談にも対応 上越薬剤師会

 一般社団法人上越薬剤師会(押山貴光会長)はこのほど、上越市富岡から大日のだいにちスローライフビレッジ医療棟内に事務所を移転した。駐車場の確保や会員に向けた研修会の実施など事務所機能の向上が目的。市民に向けては、これまでと同様に薬に関する相談などを受け付ける。

 同会は上越・妙高両市の会員薬剤師約160人により構成。各学校(小中、高校、園を含む)の環境検査・薬品管理などを行う学校薬剤師や、休日・夜間診療所の業務、市民へ向けた講座の実施など、さまざまな取り組みを展開している。

機能向上を目的に事務所を移転。変わらず薬相談にも対応する(取材のためマスクを外して撮影)

 近年は患者が薬剤師を指定する制度「かかりつけ薬剤師」を推進。その人の服薬状況を専門の薬剤師が把握し、薬局が閉まっている時間にも相談に応じるなど、患者に寄り添った支援を行う。上野憲夫事務局長は「一般に薬剤師は調剤を行っているイメージが強いが、当会では副作用を防ぐための正しい服用方法などを市民へ周知するなど、『ものの仕事から人への仕事へ』を進めている」と話す。

 市民の健康増進へ向けた取り組みの一環として、薬に関する相談を受け付けている。相談に対応する日時は木曜の午後が中心。無料で、事務所に事前に連絡し、日程調整を行う。電話やメールでの応答、薬剤師との直接相談も可能。

 相談の予約は同会事務所(電025・520・7611)へ。土・日・祝日を除く午前9時から午後5時まで受け付ける。

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