日光さる軍団 猿芸の保存のためにオンラインコミュニティサイトを開設

ファンサイト「猿結び」イメージ画像

日本伝統芸能として猿芸の保存と発展を行なっている「日光さる軍団」がオンラインコミュニティサイト「猿結び(E・N・M・U・S・U・B・I)~For our Monkeys~」を6日にスタートした。

同軍団によれば、このサイト「猿結び」開設の目的は「この活動を通じて、時代が求めるSDGs(持続可能な社会)をお猿とエンタテインメントを通じて体現したいと考えております」とのこと。

いまから43年前に同軍団主宰・村崎太郎が衰退していた日本の伝統芸能「猿回し芸」を復活させ、平成3年には」文化庁芸術祭賞」を動物芸で初めて受賞。中国、米国でもショーを開催したが、いまではエンタメの多様化などが進み、客数も減少。「猿まわし芸人になりたいという若者も少なくなりつつあります」(同軍団広報担当者)という。

また野生のニホンザルのおかれた状況も厳しい。「全国各地で田畑を荒らす害獣として地域の住民にとっては駆除の対象となります。有害鳥獣として捕獲されるニホンザルの頭数は年間約2万頭にのぼります。これは一概に動物愛護の問題ではなく、人間社会と野生動物の接触部分における共生の難しさを物語っております」(前出担当者)。

このサイトを通じて「野生動物との共生や命の尊さなどの問題を提起し、考えるきっかけになれば」(前同)としている。

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