JR東日本とJR東海、東京五輪に向け安全対策強化 一部駅で手荷物検査も

JR東日本とJR東海は、東京五輪に向けた安全対策として、首都圏の主要駅でセキュリティ向上の取り組みを実施する。

JR東日本では、駅や列車内への危険物持込みを防止するため、首都圏の一部の駅に不審者・不審物検知機能がある防犯カメラや危険物探知犬を導入。不審な荷物を携行している人などを対象に、手荷物の開披検査を行う。

また、主要駅や列車内、沿線などに設置している防犯カメラの映像をネットワーク化し、セキュリティセンターで集中監視を実施。異常時には警備会社や警察と連携し、迅速に対応する。このほか、社員に対してテロ対応に関する訓練や教育を実施するなどソフト対策も強化するとしている。

また、JR東海では7月20日から9月5日まで、首都圏の東海道新幹線主要駅で危険物探知犬が改札付近を巡回。必要に応じて利用者に声を掛ける場合があるとしている。また、当初9月予定だった新幹線車内防犯カメラと指令所とのネットワーク化を前倒し、五輪開幕までに全編成で対応を完了する。これにより、車内で非常ボタンが扱われた際に、車内防犯カメラの画像が指令所へ自動伝送され、より迅速な初動対応が可能になるとしている。

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