【EURO準決勝プレビュー】聖地ウェンブリーでデンマークに連敗中…イングランド、苦手克服し決勝進出なるか

 今大会未だクリーンシートという堅守が光り、燻っていた攻撃陣が復調したことで準決勝の舞台までコマを進めたイングランド。これで満足する選手は誰一人としておらず、頂を目指しデンマークと相対する。

ケインが盟友を激励 エリクセンの名前入りイングランド代表シャツをデンマークに贈呈

マッチプレビュー
イングランド
 デンマークとの過去6回の対戦でイングランドは、2002年FIFA日韓ワールドカップでの一度しか勝利していない。さらにウェンブリー・スタジアムでの対戦では、直近2試合でデンマークが勝利しており(1983年、2020年)、今試合でもイングランドが敗れれば聖地で3連敗を喫した初めての相手となる。期待が掛かるのは復調を見せるハリー・ケイン。イングランド代表ではここ26試合で27得点に関与している(18ゴール9アシスト)。

デンマーク
 1964年、1984年、1992年に続き4度目のEURO準決勝進出を決めたデンマーク。今大会ではここまで11ゴールを叩き出しており、全体ではスペインに次いで多い数字に(12点)。さらに一回の主要大会(EUROやW杯)では、歴代最多のゴール数となっている。またキャスパー・ドルベアは今大会で3ゴール決めていて、一回の主要大会でより多くネットを揺らしたのは、プレーベン・エルケーア・ラルセン(1986年W杯)とヨン・ダール・トマソン(2002年W杯)だけだ(4点)。

「なんでいつも俺?」ライス、決めてないのにヘッドロックかけられる

チームコメント
イングランド:ガレス・サウスゲート監督
「私たちは多くの壁を打ち破ってきた。3年前では準決勝で大きな落胆があったが、長い道のを歩んできて、今回は準決勝だけでは満足できていないというのが面白いね。若い選手たちはポジティブで、代表のシャツを着てファンと前向きな関係を築いている。これは次の世代にとってとても重要で、この関係を維持できれば彼らの才能をより引き出せるだろう」。

デンマーク:アンドレアス・クリステンセン
「彼らのクオリティは知っていて、彼らをどうやって止めるかみんな考えている。全ての選手は癖があるから、そこを利用しなければならない。ケインは足の使い方が上手で、世界最高のストライカーの一人だ。彼は大きく懐に入るのは難しいけど、トッテナムで同僚のピエール=エミルは彼のことを知っているから、何か共有できるかもしれないね」。

聖地ウェンブリーでイングランドは苦手デンマーク撃破なるか Photo Michael Regan

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