【テニス】大坂なおみが東京五輪出場を明言「日本は私が生まれた国であり、大切な母国だからです」

大坂なおみ(ロイター)

女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)が6日、マネジメント会社を通して東京五輪出場への意向を正式表明した。

大坂は全仏オープンで1回戦勝利後に記者会見を拒否。その後は〝うつ状態〟であることを告白して大会を棄権し、その後は米ロサンゼルスの自宅で休養を取っていた。東京五輪出場が心配される中、大坂は「最近は、少しずつですが、気持ちを整理しています。私にとって、自身のメンタルヘルスの状態を告白するのは、とても勇気のいることでした。この問題には、これからも向き合い続けていかなければならないと思っています」と心の内を明かした。

その上で、東京五輪については「出場します」と明言し、大会に対する思いをこう吐露した。

「なぜなら、日本は私が生まれた国であり、大切な母国だからです。日本での思い出はたくさんあり、私の生き方や考え方に影響しています。今回、日本代表としてオリンピックに出場できることに誇りを持っております。このような状況で東京オリンピックの開催に携わっている日本をはじめ、世界中の医療関係者の方々に心から敬意を表します」

ハイチ出身の父、日本人の母の間に生まれた大坂は米国と日本の二重国籍だったが、19年10月に「日本国籍」を選択。一貫して東京五輪金メダルを目標に掲げてきた。

開幕直前で出場を正式に表明した大坂は、最後に「オリンピックは、全力を尽くします。母国日本の皆様と、この星の全ての皆様に、感謝と愛を込めて」としめくくった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社