【東京五輪】体操・内村航平が打ち明けた子供たちへの複雑な思い「運動会ができないとかの問題もある」

複雑な思いを打ち明けた内村航平

東京五輪に出場する日本選手団の壮行会が6日、オンライン形式で開催された。

イベントの中盤には人気デュオ「ゆず」が「栄光の架橋」を熱唱。4大会連続出場となる体操の内村航平(32=ジョイカル)は「体操選手はみんな、あの曲を聴くとやる気になるんじゃないかなと思いますね」と話したが、新型コロナウイルス禍という異例な状況で行われる今大会について問われると表情は硬くなった。

応援する子供たちへメッセージを求められると「うーん、そうですね」としばし沈黙。その後、言葉を選びながら「何かと大変なことがたくさんあり、それについて僕たちも考えなければいけないことがたくさんある。運動会ができないとか、そういった問題もたくさんある。ちょっと小学生に向けて何て言ったらいいのか…」と語った。

その上で内村は「純粋に見てもらって応援してくれる子たちばっかりだと思うんですけど、ちょっと複雑な気持ちですね。でも、やっぱり僕たちは子供に夢を与えていかなければいけない存在だと思う。できれば競技場に足を運んで見に来てほしいけど、なかなか難しいと思うので、テレビでも何でもいいのでやっている姿を見てほしいなと思います」と話した。

2大会連続で金メダルを獲得している体操界のキング。誰もが経験したことのない状況で、いよいよ集大成の戦いがスタートする。

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