菅首相 五輪期間中にコロナ感染者爆発で自民党内から「責任論」浮上

厳しい立場に追いやられた菅首相

菅義偉首相(72)が自民党内から「〝選挙の顔〟として大丈夫か」と不安の声を向けられている。

今回の〝都議選惨敗〟により、自民党は今年4月に行われた河井案里氏(47)の当選無効に伴う参院選広島選挙区、長野県、北海道で行われた衆参3選挙区を含めると全敗。まさに惨めな結果に終わった格好だ。

「与野党一騎打ち対決で負け続けています。菅首相が候補者の応援に駆けつけなかったことも問題です。党執行部は組織票頼みで無党派層の声がつかめていない」(自民党議員)

現在、党内で「菅降ろし」の動きは見られていないが、今月23日に開会式を迎える東京五輪・パラリンピック開催期間中に新型コロナウイルス感染者が増え続ける最悪の事態になれば〝責任論〟が出ることも予想されている。

永田町では「菅首相はパラリンピック閉会後の9月に衆議院解散、総選挙で勝利して党総裁選をの信任を得たい青写真を描いている」とささやかれているものの〝身内〟の見方はかなり冷ややかだ。

「五輪期間中に感染爆発が起きれば、菅首相に対する風当たりは一層強くなり、責任論に突入しますよ。来年夏には参院選が控えている。総選挙の前に総裁選の前倒しが現実的になり、菅降ろしに発展します」(自民党衆院議員)

菅首相は窮地を乗り越えられるのか。

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