西武・平良海馬が40戦目で初失点 大事なのはズルズルいかないこと

平良海馬

西武・平良海馬投手(21)が今季40試合目の登板となった6日の日本ハム戦(旭川)で初失点し3―4のサヨナラ負け。初黒星(1勝21ホールド11セーブ、防御率0・23)を喫した。

平良は3―3と同点の9回に5番手として登板し、先頭・郡への死球などから二死一塁の状況で高浜に抜けたカットボールを中堅フェンス直撃のサヨナラ二塁打とされ、開幕から40試合目、39イニング目で初の失点「1」が記録された。

この結果に平良は「慣れない(地方)球場というのは特に関係はなかったです。コンディションが結果に影響したということもないですね。ただ、最後の球というのは抜けてしまいました。(記録が止まってしまったが)明日からまた1試合1試合抑えていくことができるように頑張っていきます」と初黒星にも前を向いた。

これで、いい意味でも悪い意味でも「記録」のために張り詰めていた自身周辺の緊張感から解放され、全てがリセットされることになる。

しかし、今やチームの勝利に欠かせない絶対的リリーバーとなった平良の〝仕事場〟が変わるわけではない。常にチームの勝敗に直結する試合のクライマックスを任されている右腕の次の登板機会もおそらく失点が許されない厳しい場面だろう。平良が「1試合1試合」というように、一番大事なのはいい流れが止まったここからズルズルいかないこと。大記録が途切れた後の反動を最小限に食い止めるための切り替えがこれまで以上に大切になってくる。

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