『竜とそばかすの姫』ベールに包まれてきたラストキャスト“竜”の正体は佐藤健!

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『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、そして、『未来のミライ』(2018)。過去作すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、『未来のミライ』ではアニー賞受賞に、ゴールデン・グローブ賞ノミネート、そして米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされてきたアニメーション映画監督・細田守。日本テレビは『サマーウォーズ』(2009)以降の全ての作品で細田監督とパートナーを組み、映画製作から「金曜ロードショー」での放送などを通して、細田作品の魅力を日本中の観客にお届けしてきた。

そしてこの夏、日本テレビとスタジオ地図LLPが共同幹事を務め、総力を挙げてお送りする細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』では、かつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生をヒロインに迎えた。そこで紡ぎ出すのは、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、”もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語だ。

主人公すず/ベル役の二役を演じ、さらに作品の要とも言える「歌」を担う大役に抜擢されたのは、注目のミュージシャン中村佳穂。その同級生役に成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、すずを見守る合唱隊メンバーに森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美、父親役に役所広司と日本を代表する重厚で多彩なキャスト陣が揃い、音楽面でも、岩崎太整、Ludvig Forssell、坂東祐大と才気溢れる複数の音楽家が集結。壮大な物語の幕開けを感じさせるメインテーマには、熱狂的な支持を集めるロックバンド・King Gnuの常田大希が率いる最強クリエイター集団・millennium paradeが担当するなど、これまでにない試みでの挑戦的な音楽創作が作品世界を彩っている。

ハリウッドやヨーロッパのトップクリエイターも参加し、「現実世界×仮想世界」双方の作品を創り上げるために、日本×世界の才能が集結、誰も見たことのない革命的なマスターピースを紡ぎ出す。

そんな『竜とそばかすの姫(英題:『BELLE』)』が、この度、国際映画祭の最高峰であるカンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出された! 本部門において日本映画としては唯一の選出作品であり、前作『未来のミライ』も「監督週間」としてカンヌで上映されたが、今回は、それを越える初のオフィシャル・セレクション(公式選出)でのカンヌ国際映画祭参加となる。

カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクションには、コンペティション、ある視点、アウト・オブ・コンペティション、ミッドナイト・スクリーニング、特別上映などの部門がある。これらに加え本年は、これまでの作品が高く評価されている監督達の注目すべき新作を集めた「カンヌ・プルミエール」が新設された。全世界から2000作以上の応募があった中で、「カンヌ・プルミエール」に選出された作品を手掛けた監督は、細田監督の他に、『プラトーン』や「JFK」『スノーデン』で知られるオリバー・ストーン監督、『逃げた女』でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞したホン・サンス監督や、『アンチクライスト』や『ニンフォマニアック』などで知られる女優・シャルロット・ゲンズブールの初監督作品、など、名だたる世界有数の監督たちが顔を揃えている。

1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形でアヌシー国際アニメーション映画祭が創設され、カンヌは実写、アニメーションはアヌシーという暗黙のルールがある中で、この度、『竜とそばかすの姫』が選出されたことは大変希有なことであり、また今回「カンヌ・プルミエール」部門に選出された13本の中で、日本から選ばれた作品は唯一であるということからも、歴史的な快挙と言える。

細田監督作品としては、2018年に公開された『未来のミライ(英題:MIRAI)』が71回カンヌ国際映画祭期間中に開催された「監督週間」に選出され、現地にて上映を行いましたが、今回は初のオフィシャルセレクションとして、日本での公開前夜にあたるフランス現地時間7月15日20:00に、カンヌでのワールドプレミアに細田監督自ら臨む予定だ。

そして、この度、映画の完成を記念して、完成報告会見を実施!主要キャラクターを演じる豪華なキャスト陣と、制作を終えたばかりの細田監督が登壇し、完成した映画への想いを語った。そして、この会見をもって、『竜とそばかすの姫』というタイトルに入っていながらも、ずっとベールに包まれてきた謎の存在「竜」を演じるキャストが佐藤健であることが発表された。

日本テレビとスタジオ地図LLPが総力を挙げてお送りする『竜とそばかすの姫』は7月16日公開。

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■細田守監督

コメント

前作『未来のミライ』がカンヌ国際映画祭・監督週間に選ばれたことに続き、今回『竜とそばかすの姫』がオフィシャル・セレクション『プルミエール部門』に選ばれたことをとても光栄に思います。アニメーション映画がカンヌ国際映画祭に選ばれること自体が極めて稀なことであり、今回の選出が、これから変化していく新しい映画の価値を観客に指し示す兆しと思います。コロナ渦の中で一時途絶えていた映画文化が再び復活する姿を、共にカンヌの地で祝い、感じたいと思います。

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