韓国公務員年金、ゴールドマンなどに1億ドル超出資...債権投資減らし海外にシフト

韓国の公務員年金公団が海外インフラ分野に投資を行う。

5日、韓国の金融紙などによると、公務員年金は最近、海外インフラ分野ブラインドファンド委託運用会社としてゴールドマンサックス、マッコーリー、アディなど三カ所を選定した。1ファンド当たり3500万ドルずつ、合計1億1500万ドルを出資したという。

投資対象は、道路・港湾・空港などインフラ資産をはじめ、データセンター、再生可能エネルギーなどであり、期待収益率は年間6%と推定されている。

公務員年金は8兆2000億ウォン(約8000億円)規模の総運用資産(AUM)のうちの1兆8000億ウォン(約1750億円)を、国内外のプライベート株式(PEF)、サーモローン(PDF)、不動産、国内社会間接資本(SOC)などの代替投資資産に投資してきたが、海外インフラ資産への投資は、今回が初めてだ。

公務員年金公団が海外投資に乗り出すのは、安全資産としての債権機能が弱体化され、代替投資の重要度が高まったためと分析されている。公務員年金は昨年末基準で23%だった代替投資資産の割合を2022年26.8%、2023年28.9%、2024年31.0%、2025年33.0%へと徐々に拡大する計画だ。

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