NEXCO西日本、新たな料金所ゲート設置 耐震性能向上

NEXCO西日本は、中国自動車道の戸河内インターチェンジ(IC)で新たな料金所ゲートを設置し、6月25日から実運用を開始した。

老朽化した料金所の建て替えを進めており、新たな料金所ゲートには基礎や柱といった構造体への負担が少なくなるよう、屋根を軽量な膜材とし、耐震性能を向上させている。基礎杭と柱を直接接続し施工性を向上させることで、工事期間の短縮にも寄与する。単純明快な構造形式とするために、1車線分の料金所ゲートを両側のアイランドに設置した柱で支持する「門型」かつ、広い内空間を確保できる「アーチ型」としている。年度内には、中国自動車道の美作IC、吉和ICでも運用開始を予定している。

1985年までに建てられた料金所は、プレストレストコンクリート造が採用されていたものの、阪神淡路大震災で名神高速道路豊中ICの料金所ゲートが倒壊したほか、熊本地震でも柱脚部に損傷が発生している。すでに多くが築40年以上を経過しており、老朽化が顕著になっていることから、建て替えが進んでいる。

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