うつ告白・大坂なおみの〝功績〟を元アルペン女王がたたえる「メンタルヘルスに大きな光を当てた」

大坂なおみ(ロイター)

うつに苦しんでいたことを告白した女子テニス世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)の姿勢を、元アルペンスキーの世界女王が支持している。

男子ゴルフのタイガー・ウッズと交際していたことでも知られるリンゼイ・ボン(米国)は1日、米「フォーブス」のインタビューで、メンタルヘルスについて言及。「間違いなく、自分が大会に出場していた時には誰も話す話題ではなかった。家族にでさえも。今は、話題にできるようになり進んでいる。こういう進化は、選手にさらなるサポートを生み出す」と選手を取り巻く状況の変化を実感。うつを告白した大坂について「なおみがしたことは、メンタルヘルスとサポートに対する問題、その正常化に向け、大きな世界的な光を当てた。私はすべての選手が恥ずかしがらずに支援を求めてくれることを願っている」と、これまで埋もれていた問題の提起に大きな役割を果たしたと称賛した。

大坂は6日、五輪出場を明言。自身の状態について「メンタルヘルスの状態を告白するのは、とても勇気のいることでした。この問題には、これからも向き合い続けていかなければならないと思っています」と明かしている。今後も〝インフルエンサー〟である大坂の行動は、世界から注目を集めそうだ。

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