平手晃平が一緒にチャレンジを行っていく会員参加型クラブ活動『車と遊ぼう!』を立ち上げ

 スーパーGT GT500クラスでCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rをドライブする平手晃平は7月7日、自身が中心となる有料会員参加型のクラブ活動『車で遊ぼう!』を立ち上げた。これは平手と会員になったメンバーが、純粋に車というツールを通じて、コミュニティや仲間を増やしながら、さまざまなことにチャレンジしていく……というクラブ活動だ。

 ヨーロッパで経験を積み、2008年に帰国。フォーミュラ・ニッポンでの勝利、そしてスーパーGTでは2013年、2016年と2回のチャンピオン獲得を果たすなど、日本のトップドライバーのひとりとして活躍する平手は、レーシングドライバーとしての活動に加え、自身が愛するモータースポーツ、そしてクルマ好きを増やすため、これまで自らが中心となってさまざまな活動を行ってきた。

 そんな平手がこの日、Youtubeチャンネルで新たなクラブ活動を行うことを発表した。このクラブ立ち上げの平手の意図は後述するが、クラブではオンライン上やリアルでも関わりあえるような会員メンバー限定のイベントを毎月行っていくつもりだという。

 まずはクラブの目玉イベントとして、『Project Z』と題したプロジェクトをスタートさせる。これは、平手がすでに手に入れた中古のフェアレディZ(Z33)を、少しずつレース用に仕立て、2022年1月9日に富士スピードウェイで開催される『Fuji-1 GP』への出場を目指す。

 このZ33は平手が走らせるわけではなく、メンテナンスやドライバー、スタッフを会員から募集するというのがユニーク。特にドライバーについては、何人かの候補から選抜するという。活動の様子は、メンバー限定のFacebookページや平手のSNSで報告され、遠方や参加できないという会員も楽しめる工夫がこらされている。

 もちろんこのプロジェクトだけでなく、コロナ禍の状況こそあるが、会員限定のゲリラライブ配信、平手と一緒にレースを観にいくツアー、ツーリングオフ会、メンバー限定グッズ販売、ドライビングシミュレーター体験会などなど、さまざまな企画が予定され、すべてに平手が参加するというから楽しみなところ。

 まずは2021年7月を『車と遊ぼう!』のテスト運用期間開始とし、2022年1月までは様子を見ながらイベントを行いつつ、クラブ所有車の整備開始やドライバー候補会員募集開始、Fuji-1 GPに向けた準備を行う。そして、2022年2月以降、本格稼働を開始。クラブの会員の意見を参考に、目標や活動内容を決めていく。また会員も、それぞれの状況に対応できるよう、いくつかの種類が設けられる。

『車で遊ぼう!』を立ち上げた意図について平手は、「いろいろと敷居が高く感じてしまうモータースポーツ……。僕がなぜ今回の活動を企画したかというと、日本では一般的になじみのないモータースポーツという世界を、たくさんの方に知ってもらいたいという想いから始まりました」と語る。

「そこで、まずは僕が車を用意しました! みんなで一緒にその車の整備をして、実際にレースを体験してみましょう! 車は好きだけど、レースには今まで手をつけてこなかった方、将来ドライバーやメカニックを目指そうとしている方、レースということに対して夢をあきらめてしまった方 、そういった方たちと、ワクワクドキドキしながら、一緒になってゴールを目指したい!」

「そして、そうした活動自体が今まで僕を支えてくれたモータースポーツ業界への『恩返し』にもなるんじゃないかとも思っています。自分たちも楽しみながら、車やモータースポーツの素晴らしさを伝えていく──僕といっしょに、そんなクラブを創っていきませんか」」

 詳しくは、平手晃平自身が語る動画と、ホームページまで。これから立ち上がる『車で遊ぼう!』がどうなるか、非常に楽しみなところだ。

平手晃平と「車で遊ぼう!」公式ホームページ
http://rising-k.net/

すでにZ33のフェアレディZを入手した平手晃平。これをFuji-1 GPに向け会員たちとレースカーに仕立てていく。
これまでも平手はさまざまな企画でファンと交流してきた。
これまでも平手はさまざまな企画でファンと交流してきた。
過去に平手は『平チェカカップ』としてカート大会も実施した。
平手と一緒にクルマをメンテナンスする時が来るかも?
クラブではシミュレーター体験なども計画される。
過去に平手は『平チェカカップ』としてカート大会も実施した。

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