フェラーリ会長を務めるジョン・エルカーン氏、ル・マン24時間の名誉スターターに就任

 ACOフランス西部自動車クラブは7月7日、、フェラーリのジョン・エルカーン会長を、2021年のル・マン24時間レースの名誉スターターに指名したことを発表した。

 エルカーン氏は8月21日から翌22日にかけて行われるフランスのエンデュランスクラシックを開始するために、土曜日の現地時間午後4時にトリコロール旗を振動させる予定だ。

 この任命は、イタリアのメーカーがWEC世界耐久選手権の最高峰カテゴリーであるハイパーカークラスに、2023年から取り組むことを受けたものだ。

フェラーリが(トップカテゴリーへの)復帰を発表したときの歓喜の声を考えると、彼がレースをスタートさせるのは、とくにふさわしい」とACOのピエール・フィヨン会長は語った。

「フェラーリのような名門メーカーがハイパーカークラスに参加することは、耐久レースのきらびやかな未来を示すものだ」

「ファンの皆さまをふたたびサーキットに迎える今年のル・マン24時間レースで、ジョン・エルカーンがスターターを務めることを非常に光栄に思う」

 ニューヨーク生まれのエルカーンは、この大役を与えられたことに対し「格別な特権」であり、「感動に満ちたものになる」と述べた。

「ル・マンは単なる機械的な耐久性のチャレンジではない」とエルカーン。

「これは、過去の偉大なレースのライバルたち思い起こさせ、毎年開催されるたびに新しい物語や伝説を生み出すユニークな時間の空間だ」

「フェラーリの歴史は、1949年に始まったル・マンでの情熱と興奮、そして成功の歴史であり、この24時間レースと私たちを結びつけている。しかし、何よりも革新、技術的大胆さ、劇的で非常にハイレベルなスポーツへの挑戦の物語でもある」

「これらすべてが、2023年にフェラーリをハイパーカークラスとル・マンに復帰させるという、我々の最近の決定を説明している」

「今年の待望のレースは、その存在がイベントの魅力の非常に基本的なものであるファンの皆さんを歓迎する。ACOの素晴らしい仕事、そして今年の24時間レースをスタートさせるという、特別な機会を与えてくれた彼らに感謝したいと思う」

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