那覇市、保育士や介護士などワクチン優先接種対象に 月末には18歳以上に接種券発送も

 沖縄県那覇市の城間幹子市長は7日、新型コロナウイルスワクチンに関して、市内で働く保育士や介護士、消防士など社会基盤を支えるエッセンシャルワーカーを優先接種の対象とすることを発表した。さらに、接種を加速する方策として、県の広域ワクチン接種センターを念頭に7月下旬ごろには前倒しで18歳以上の市民に接種券を発送することを検討しているとした。

 市は現在、65歳以上の高齢者へのワクチン接種と並行して基礎疾患がある市民、60~64歳の市民に接種券を発送している。今後、エッセンシャルワーカーにも接種券を発送する。市によると、対象者は約1万5700人で、市外在住でも市内の事業所で働いていれば接種可能。

 接種券を巡っては自治体でも対応が分かれている。那覇市は予約時の混乱を避けるため優先接種の対象者から接種券を発送しているが、市民からは年齢に関係なく早期の接種券発送を求める声が多く寄せられているという。

 城間市長は会見で「前倒しで進めていくという考えで鋭意取り組んでいる。とにかく安全にスピードアップする。ただ、他の市町村より人口が多いことは理解してほしい」と述べた。

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