アルファードでも物足りない層はラストチャンス!? 新型ヴェルファイアがもっとゴージャスな仕様へ“アップグレード”されていた

人気の高級ミニバン兄弟「アルファード」「ヴェルファイア」は、2021年4月28日に揃って一部改良を実施した。アルファードには特別仕様車を新設定するいっぽう、ヴェルファイアはこれまでの特別仕様車「GOLDEN EYES II(ゴールデン アイズ ツー)」を正式なカタログモデルに昇格させ、その他のグレードを廃止する大胆なリストラ策に出た。しかしこの新型ヴェルファイアが、なかなかの個性派なのだ!

(上)トヨタ 新型ヴェルファイア GOLDEN EYES II/(下)トヨタ 新型アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD II”[2021年5月10日発売]

装備の充実を図り好評な特別仕様車を新設定した新型アルファード

トヨタ 新型アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD II(エス タイプゴールド ツー)”

2021年4月28日の一部改良で、新型アルファードは装備の拡充を実施。新たな特別仕様車も設定した。

装備面では、新型アルファードにワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドアとアクセサリーコンセントを全車標準装備化。また最上級グレード「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」、「Executive Lounge S」に、後席からの視界を広げる可倒式の助手席ヘッドレストを採用している。

さらに、2020年4月に設定され好評だったS“TYPE GOLD”の第二弾となる特別仕様車「S“TYPE GOLD II(エス タイプゴールド ツー)”」を新設定した。

ヴェルファイアはこれ1本で勝負! 残された1グレード「GOLDEN EYES II(ゴールデン アイズ ツー)」のギラギラ度を増したゴージャスさがいさぎよい!

トヨタ 新型ヴェルファイア GOLDEN EYES II(ゴールデン アイズ ツー)

いっぽうで、これまでアルファードの兄弟車としてほぼ対等のグレードラインナップを誇っていたヴェルファイアは、1グレードに集約された。残されたのは、これまで特別仕様車として一定の支持を集めていた「GOLDEN EYES II(ゴールデン アイズ ツー)」だ。

アルファードに比べ、ヴェルファイアはエアロボディの差別化が明確だった

アルファード、ヴェルファイア共に、これまでそれぞれボディタイプは2種類ずつ用意されていた。標準ボディとエアロボディだ。

トヨタ アルファードのエアロボディ,トヨタ アルファードの標準ボディ
トヨタ アルファードのエアロボディ,トヨタ アルファードの標準ボディ

ただしアルファードの場合、もちろんディテールを見比べれば気付くのだが、ぱっと見では大きな違いが感じにくいところがある。

トヨタ ヴェルファイアのエアロボディ,トヨタ ヴェルファイアの標準ボディ(ともに一部改良前のモデル)
トヨタ ヴェルファイアのエアロボディ,トヨタ ヴェルファイアの標準ボディ(ともに一部改良前のモデル)

その点、ヴェルファイアはわかりやすい! エアロボディのほうがメッキ加飾の占有する面積も極端に増え、形状自体も明確にシャープになる。このゴージャスさは、わざわざ選んだかいのあるデザインだ。

新型ヴェルファイア GOLDEN EYES IIは、エアロボディのゴージャスさをもっと強調させた

トヨタ ヴェルファイア ZG(一部改良前), 新型ヴェルファイア GOLDEN EYES II
トヨタ ヴェルファイア ZG(一部改良前), 新型ヴェルファイア GOLDEN EYES II

そして今回、晴れて正式グレード化した新型ヴェルファイア GOLDEN EYES IIでは、その派手ないでたちのエアロボディに“ゴールド”のアクセントでさらにゴージャスに加飾した。

具体的には、ゴールド加飾を施したヘッドランプはもちろんのこと、漆黒メッキ加飾のフロントグリルやLEDフロントフォグランプモール、バックドアガーニッシュ、リヤランプガーニッシュなどを盛りに盛られ、渋さと派手さを増しているのだ。

フルモデルチェンジで消滅の危機!? ゴージャスなヴェルファイアが手に入れられるのもいまのうちかもしれない

トヨタ 新型ヴェルファイア GOLDEN EYES IIのインテリア

「アルファードじゃちょっと物足りない」

一部のユーザーがそう感じているからこそ、ド派手なヴェルファイア GOLDEN EYES IIはあえて残された。

しかし現行型アルファード・ヴェルファイアは2015年にフルモデルチェンジしており、すでにデビューから6年が経過している。この状況だと、2022年にも登場が噂される新型には、ヴェルファイアの名がなくなってしまう可能性もある。

このゴージャスなデザインを新車で手に入れられるのも、もしかしたらラストチャンスなのかもしれない。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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