【東京五輪】スポンサーがキャンペーン縮小 企業幹部の映り込みも不安視

スポンサーがキャンペーン縮小に乗り出した

東京五輪のスポンサーがイメージ悪化を懸念してキャンペーンの縮小に乗り出した。

フランス紙「レキップ」などは「日本のオリンピックスポンサーは、観客が許可されるかどうかの主催者による決定の遅れに不満を抱き、大会に関連するブースやプロモーションイベントをキャンセルまたは縮小している」と報じた。

報道によると、大手スポンサーの中で少なくとも12社以上にそうした動きが出ており、何らかの形で五輪関連キャンペーンの中止や変更を余儀なくされているという。

また「スポンサー企業の関係者は、本来のチケット所有者の代わりにスポンサーが参加できることを不公平だと感じる国民がいる懸念があると語った。それは厄介な状況だ」と指摘。東京五輪は首都圏での新型コロナ感染者の急増によって無観客開催が濃厚となっているが、大会組織委員会はスポンサー関係者は〝別枠〟との見解を示しており、企業の幹部などが会場で観戦する予定となっている。

しかし観客がいない中で観戦していると目立ってしまい、テレビ中継にも映り込む可能性が高くなる。「スポンサー企業は、スタジアムのテレビ生中継で経営幹部が放映されると評判が悪くなることを心配している。

あるスポンサーの幹部は、世界の主要なスポーツイベントで有名人をクローズアップで見たことを思い出し『彼らの顔がはっきりと示された』と語っている。有名なトップエグゼクティブは、そのようにズームインされたら五輪で悪目立ちしてしまうだろう」。経営陣がカメラに映しだされたら企業のイメージ悪化につながるとスポンサーは恐れているのだ。

それでも〝スポンサー貴族〟は会場に足を運ぶのだろうか…。

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