【七夕賞/追い切りジャッジ】トーラスジェミニに「S」評価、GI好走後も「心身ともに絶好調」

■トーラスジェミニ

【中間調整】前走は自身2度目のGI挑戦となる安田記念。ハナを主張したダイワキャグニーに行かせ2番手でリズム良く運ぶと、最後まで粘り見せ場十分の0秒4差5着に粘った。その後ダメージが少ないことから、即座に七夕賞への参戦を決め中間は在厩で調整されている。6月23日に坂路15-15で体をほぐすと、27日の坂路追いで終いに鋭い切れを見せ、順調な回復ぶりをアピール。30日の1週前追いで中間初めてコースで追われたが、単走とは思えない鋭い切れを披露できていた。

【最終追い切り】同厩の3歳未勝利を大きく先に行かせ、一応の目標として追走。道中はほぼ単走のような状況で進み、直線に入ってもまだ差はあったが、ゴール手前でスパッと加速すると相手をまったく問題にせず抜き去って先着を果たした。

【見解】前走時に引き続きウッド中心の攻め。脚腰がしっかりしてきたこと、そしてメンタル面の成長があってウッド中心に切り替えたようだがこれが本格化に拍車をかけているようだ。GIを好走しての“出がらし”感は一切なし。さらに気配を大きく上げ、絶好調だろう。

総合評価「S」

◆【七夕賞2021/前走ローテ】安田記念5着のトーラスジェミニ 距離延長の七夕賞に期待できるデータとは

◆【七夕賞2021/追い切りジャッジ】前走大敗馬に「A」評価、ガス抜きで「想定通りの仕上げ」

◆【七夕賞2021/追い切りジャッジ】上位人気想定の実力馬に「B」評価、ブリンカーの効果も「迫力が戻っていない」

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

© 株式会社Neo Sports