神奈川・鎌倉市立小・中で「ボナペティ給食」 五輪でキャンプ張るフランスの文化学ぶ

フランス料理を取り入れた「ボナペティ給食」

 東京五輪のフランスのホストタウンで、同国セーリングチームの事前キャンプ地でもある鎌倉市の市立小・中学校計25校で、フランス料理を取り入れた「ボナペティ給食」が提供されている。8日は市立西鎌倉小学校(同市津)で行われ、市国際交流員によるフランス文化の授業も行われた。

 五輪を機にフランスを知り、子どもたちにチームを応援してもらうことが目的。同小4年3組にはフランス出身で日本人の母を持つ市国際交流員エレン・ネームクリスさん(27)が訪れた。エレンさんはフランスの主な都市やエッフェル塔や凱旋門などを紹介し、簡単なあいさつの言葉などを説明。「フランスの学校は昼休みが2時間あります」と話すと、教室で驚きの声が上がった。

 給食の献立は、「鶏肉のロティールプロバンス風」や「ラタトゥイユ」、千切り野菜が入った「ジュリエンヌスープ」など6種類。子どもたちはパンにラタトゥイユのソースをつけて食べるなど、フランス風の味を楽しんだ。

 男子児童(9)は「ラタトゥイユはトマトの甘味があっておいしかった。五輪ではフランスチームを応援したい」。エレンさんは「子どもたちはフランスに興味があるようで、いろいろなことを聞いてくれた」と笑顔だった。

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