【欧州選手権】UEFAがイングランドの懲戒手続きを開始 レーザーポインター使用問題で

カスパー・シュマイケル(ロイター)

欧州サッカー連盟(UEFA)は8日、欧州選手権で決勝進出を決めたイングランドへの懲戒手続きを開始したと発表した。英紙「デーリー・スター」など各メディアが報じている。

イングランドは準決勝デンマーク戦(7日=日本時間8日)に延長戦の末、2―1で勝利したものの、同紙によると、UEFAが問題視しているのは「レーザーポインターの使用」「国歌斉唱中のブーイング」「サポーターによる花火の使用」とし「この事件はUEFAの統制、倫理、懲戒委員会によってやがて処理される予定」という。

中でもレーザーポインターについては、大きな騒動となっている。決勝点につながった延長のPKの場面で、デンマークGKカスパー・シュマイケル(34)の顔に緑色のレーザーが当てられているのが映像でも確認されている。特にシュマイケルはイングランドのFWハリー・ケイン(27)のPKを一度ははじき出すしたものの、こぼれた球を押し込まれており、影響があった可能性も指摘されている。処分については罰金やUEFA公式戦での無観客試合となる見込みだ。

1966年のイングランドW杯以来、55年ぶりとなるメジャータイトルに挑む同代表への期待は高まっている中、イタリアとの決勝(11日=同12日)に向けて、ピッチ内外でお祭りムードがつづいている。悪名高いイングランドサポーターの愚行がファイナルでも懸念されそうだ。

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