ともさかりえがミュージカル初挑戦「エログロ満載ですけど、本当にカッコいい。感動しちゃう」

公開ゲネプロを行った(前列左から)古田新太、尾上右近、(後列左から)石田明、咲妃みゆ、ともさかりえ

ミュージカル「『衛生』~リズム&バキューム~」の公開ゲネプロが8日、TBS赤坂ACTシアターで行われ、ダブル主演を務める俳優の古田新太(55)と歌舞伎俳優の尾上右近(29)をはじめ、出演者が囲み取材に応じた。

昭和の排せつ物を肥料として扱う業者「諸星衛生」一家の殺人もいとわない悪行ざんまいを、音楽の乗せて描く〝欲望と狂気と笑い〟の異色作だ。

古田は「糞尿の神様」とあがめられる業者の社長を演じる。同ミュージカルの発案者でもあり、「基本、下ネタが好きなので。性癖とかは(舞台で)だいぶやったので、もう一つの下ネタをやろうと思った」と明かした後に「それは…ウンコとかだろうなと。どうせだったら音楽に乗せてミュージカルと名乗ってしまえ、汚いミュージカルをやろうと」と説明した。

また、諸星家の長男役の尾上はミュージカル初挑戦。歌舞伎との共通点も見つかったようで「人間力、生きる力をどういう角度から描くかは、歌舞伎もわりとエログロ系はお得意なんで、共通点がある」と話した。

もっとも女性陣は戸惑いも多かったという。

業者の事務員役を演じる宝塚歌劇出身の女優・咲妃みゆ(30)は経験は豊富。それでも「今までの舞台では経験したことのない出来事が日々巻き起こっていて、ようやくここまでたどり着いた感じ。お稽古中から役作りも見聞きする光景も真新しくて…」と告白。「これまで生きてきた中でやや避けてきた」と言いつつも「私が〝おシモ〟な内容を表面的に捉えていただけだった。(作品では)もっとこう深く捉えて…」と明かすと、古田は「〝おシモ〟って、〝お〟を付けると余計にいやらしいな」と笑った。

業者の従業員役で、咲妃との絡みも多いNON STYLEの石田明(41)も「咲妃さんにダメ出しされて、場所を聞き直しても、それがだいたい下ネタなんです。俺が陰険なセクハラをしているみたいで…」と苦笑い。

一方、ミュージカル初挑戦のともさかりえ(41)は「プライベートではよくミュージカルを見ていて、特にキラキラミュージカルが大好き。でも、日々おシモなワードに囲まれていると、古田さんや右近さんがそういうワードを連発する姿がカッコよく見えてきて」と驚きの表情だ。

「ある意味、これはこれでキラキラしているなと。本当にエログロ満載ですけど、本当にカッコいいミュージカルで、不思議な感覚で感動しちゃう」と話した。

同ミュージカルは、東京(9日から25日、TBS赤坂ACTシアター)、大坂(30日から8月1日、オリックス劇場)、福岡(8月9日から11日、久留米シティプラザ)で上演される。

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