【東京五輪】5者協議 バッハ会長〝KYあいさつ〟「アスリートは安全な形の大会を喜んでいる」

観客数などについて協議する(左から)小池百合子都知事、組織委員会の橋本聖子会長、IOC・バッハ会長、丸川珠代五輪担当相(代表撮影)

東京都に4回目の緊急事態宣言が発出されることを受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、日本政府、東京都、国際パラリンピック委員会(IPC)による「5者協議」が8日午後8時、オンラインでスタートした。

東京五輪は開幕(23日)まで2週間に迫る中、いまだ観客上限が確定していない前代未聞の状況。政府は東京都に対して今月12日から来月22日までの緊急事態宣言発令を決定した。そんな中、この日午後に来日したIOCのトーマス・バッハ会長(67)は都内の5つ星ホテルで隔離に入り、5者協議にはリモートで参加した。冒頭あいさつでは「東京の皆さんようこそ。最終的に私、日本に来ましたよ」と笑顔で第一声。さらに上機嫌の様子で「私はこの日をずっと1年以上待ち望んでいました。今は呼び出しをかけられているアスリートのような気がします」と話した。一方、アスリートに対しては「彼らは皆、ハッピーであります。来られて良かった、と。そして安全な形で大会が行われることを喜んでいる。アスリートは全員満足できると思います」と前向きに語り、いつものように「この非常に厳しい措置は、みんなを守るため、日本の国民を守るため、そして大会の参加者を守るために講じられています。成功裏に行われることを証明しております」と自信満々に口にした。

最後にバッハ会長は23日の開会式に向けて「まさにその瞬間のためにわれわれは仕事をしてきた」と締めくくった。

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