三笘薫が英プレミア・ブライトン移籍へ 来季はベルギー1部へレンタル

三笘がブライトン移籍へ

東京五輪に臨むU―24日本代表MF三笘薫(24=川崎)がイングランド・プレミアリーグのブライトンに移籍することになった。関係者らによると、すでに大会後の移籍で大筋合意に達しているという。ただ、三笘はA代表経験がないことから英国の労働許可証が発給されないため、来季はレンタルに出され、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズでプレーする方針だ。

三笘は昨季、新人ながら自慢のドリブルを駆使し、国内公式戦37試合18得点をマークするなどJ1を席巻。かねて五輪後の海外進出が確実視される中、その新天地は世界最高峰リーグと言われるイングランド・プレミアリーグのブライトンになるという。関係者も「プレミアリーグ行きで内定したと聞いている」と明かし、五輪後の渡欧が確実となった。三笘は、前J1横浜M指揮官のアンジェ・ポステコグルー監督(55)が就任したスコットランド1部セルティックが獲得候補としてリストアップするなど、欧州でも注目の存在。すでに昨年からプロ野球のエージェントとして知られるダン野村氏らのグループと契約を済ませ、海外進出の準備を整えていた。

イングランドでの活躍が期待される三笘だが、まだA代表に選出された経験がなく、同リーグで外国人選手としてプレーするための労働許可証の取得条件(出身国のA代表出場数)を満たしていない。実際、2019年に同リーグのマンチェスター・シティーと契約したU―24日本代表DF板倉滉(24)が、オランダ1部フローニンゲンへレンタルに出されているように、厳しい基準が設けられている。

そこで三笘は来季レンタルでブライトンが提携しているベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズでプレーする方針という。同クラブはブライトンのオーナー、トニー・ブルーム氏が18年に買収。昨季2部で優勝を果たし、今季は45年ぶりのトップリーグ参戦となる。海外初挑戦の舞台としては最適と言えそうだ。すでにJ1川崎ではU―24日本代表に選出されたMF田中碧(22)もドイツ1部デュッセルドルフへの移籍が決定。三笘も東京五輪での活躍と合わせ、自慢のドリブルで世界を驚かせるのは間違いない。

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