【東京五輪】1都3県の無観客決定で〝終電延長〟の計画中止へ

国立競技場

東京五輪・パラリンピック組織委員会は9日、東京大会の1都3県会場無観客が決定したことを受け、大会中の臨時列車運行計画を中止にすることを決めた。

先月30日に組織委は大会期間中の臨時列車運行計画を発表。首都圏21路線では終電を通常より遅らせ、国立競技場の最寄り駅「千駄ケ谷」「信濃町」の終電は深夜1時台、山手線も同2時台まで延長することを公表していた。

だが、8日に行われた国際オリンピック委員会(IOC)、組織委、政府、東京都、国際パラリンピック委員会による5者協議により、東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県において全会場の無観客が決定。これを踏まえて臨時列車運行を取りやめることにしたという。組織委は「具体的な計画変更の内容につきましては、ご準備が整い次第、鉄道事業者各社局よりお知らせされる見込みです」としている。

かねて五輪期間中の〝終電延長〟には批判が殺到。東京都は「8時にはみんな帰ろう」とアピールしているため「ダブルスタンダードだ」「矛盾している」との声が上がっていた。JR東日本は本紙の取材に「大会組織委員会からの要請に基づいて決定した」としていた。

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